お金を借りられなくて困った時の原因と対処法

カードローンの宣伝はテレビCMなどで毎日のように見かけるようになりましたね。

それくらい身近になりつつあるカードローンのキャッシングですが、「借りようとしたところ、審査に通らなかった」なんいていうこともあります。

「すぐ必要なのにお金を借りられなくて困った!」という経験がある方もいるのではないでしょうか。

カードローンの審査に通らないには必ずその理由があります。

ここでは、なぜあなたが審査に通らないのか?そして、どうすれば良いのかを解説していきたいと思います。

是非、参考にしてみてください。

お金を借りられなくて困った!まずはその原因を特定しよう

カードローンの審査は、一体どこを審査しているのかご存知でしょうか?

はじめに知ってもらいたいことは「あなたに返済能力があるかどうか」ということです。

銀行にしても消費者金融にしても、貸したお金が返ってこないと経営が傾いてしまう可能性があります。

そこで、このような金融機関は申し込み者の信用情報を使って、あなたが返済してくれるという信用があるかどうかを調べ上げます。

信用情報とは、申し込み者の氏名、年齢、勤務先などから、キャッシング履歴まで詳細に記録された情報のこと。

この情報は信用情報機関というところで保管、管理されていますので、各金融機関はそこに問い合わせを行います。

そして、その情報によって審査に通すか否かを判定しています。

では、次に特定された情報がなぜ不合格になってしまったかをみていきましょう。

過去に金融事故を起こしてしまったら、一定期間借りられない

まず、わかりやすいところから解説していきましょう。

金融事故とは、貸してもらったお金を滞納してしまった場合や、悪質な延滞行為をしてしまう事故です。

自己破産や任意整理などを行った場合も、金融事故として取り扱われます。

いわゆる「ブラックリスト」入りをしてしまうことになります。

  • クレジットカードやカードローン、携帯電話・スマホの本体代などの返済滞納
  • クレジットカードの強制解約
  • 債務整理(自己破産・任意整理など)
  • 代位弁済

以上のことがブラックリスト入りしてしまう大きな要因です。

ブラックリストの信用回復まで5年~10年かかりますので、その期間にカードローンを申し込んでも、審査には一切通りません。

携帯電話やスマホの本体代金の返済滞納には気を付けよう

多くの方が所持している携帯電話やスマホですが、本体代を一括で支払っている人以外は、月々の使用料と併せて支払っているのではないでしょうか。

請求額は本体代を併せた金額なので、支払いをしないと、本体代の滞納ということにもなってしまいます。

使用料の滞納ももちろん良くありませんが、本体はローンとなりますので、引き落としが可能かどうか、しっかり確認しましょう。

ブラックリスト期間を抜けても信用回復とはならない

5年~10年という長い期間が過ぎていたとしても、なかなか信用回復とまではなりません。

記録が消え、いわゆる「ホワイト」になっても、クレジットヒストリーと呼ばれるキャッシングなどの履歴がないので、ブラック明けが疑われてしまいます。

もちろん申し込みは可能ですが、過去に金融事故を起こした人かもしれないと判断されてしまう可能性があるということです。

厳しい金融機関の場合、クレジットヒストリーがない方は、なかなか審査に通してくれないでしょう。

総量規制による制限を受けると審査に通らない

あまり聞きなれない用語かもしれませんが、審査に通るためにとても大切なことですので、よく覚えておきましょう。

総量規制とは、消費者から返済能力を超えた借入から守るために、原則として年収の1/3までに借入を制限する仕組みのことです。

ただし、総量規制は貸金業法で適用されているため、対象となるのは消費者金融やクレジットカード会社などで、銀行は対象外となっています。

例えば、年収300万円の方であれば、借入可能な金額は100万円までとなります。

注意しなければならないのは、消費者金融Aから50万円、Bから50万円借りていれば、新たに借りようとしても審査に通りません。

トータルでの計算になることを覚えておいてください。

銀行のカードローン審査でも借り過ぎは禁物

銀行は貸金業法で運営されていないので、銀行のカードローンには、総量規制はありません。

しかし、信用情報は見ることができますので、あまりにも複数の金融機関から多額の借り入れがあった場合は、審査に通らない可能性があります。

あくまでも返済能力に見合った借り方をしなければなりません。

現金主義者も審査に通りにくい

今までクレジットカードや割賦払いをしたことがなく、全て現金でモノやサービスを購入してきた方も、一定数はいるのではないでしょうか。

そのような方を「スーパーホワイト」と呼びます。

クレジットヒストリーが全くないので、スーパーホワイトと呼ばれていますので、ブラック期間が過ぎて、ホワイトになった方とは全く意味合いが異なります。

しかし、このスーパーホワイトの方も、クレジットカードを作る時やローンカードを作る時に、不利に働いてしまうことがあるのです。

決して現金主義者が悪いわけではありません。

ただ、クレジットヒストリーがないので、それだけで本当に返済能力があるかどうかはわからないものです。

また、前述したように、元ブラックリストの可能性があると疑われてしまうのも、スーパーホワイトのデメリットになるのです。

このような方は、1社の審査に通らなかったからといって落ち込むことは全くありません。

少しずつ金融面の信用を積み上げていけば良いのです。

割賦払いで何かを購入するのが、一番やりやすいかと思います。

必ず、支払期日を守って、信用を積み上げていきましょう。

無職の人は申し込み条件で審査に通らない

申し込み資格に「返済能力を有する方」という記述があるところがほとんどだと思います。

正社員である必要はなく、契約社員でもパートやアルバイトであっても、毎月一定の収入が確保できる方なら、申し込みはOKとなります。

しかし、無職の場合はこの「返済能力を有する方」に該当することができませんので、申し込んでも審査落ちとなってしまいます。

働きたくても、何らかの事情で働けない方は、カードローンを利用するのではなく、地元の自治体に相談してみましょう。

どの市区町村にも社会支援関係の部署があると思いますので、そちらを利用してみてください。

専業主婦の方も単独での借り入れは難しい

先程と同様に、専業主婦の方も無職なので、審査に通過することはありません。

返済能力の観点からも、総量規制の観点からも借り入れは難しいのが現状です。

ただし、専業主婦の方の場合は配偶者に貸し付けを行うことによって、借り入れが可能な場合があります。

これを「配偶者貸付制度」といいます。

配偶者貸付を利用するには、配偶者の許可が必要なので以下の書類を揃えておきましょう。

  • 配偶者貸付に関する同意書
  • 配偶者の本人確認書類(運転免許証、健康保険証の写しなど)
  • 婚姻関係が分かる書類(住民票など続柄が分かるもの)
  • 場合によっては配偶者の所得が分かる書類(源泉徴収票、所得証明書など)

また、家族会員になっているキャッシング機能付きクレジットカードであれば、配偶者の許可を得てから使うこともできます。

専業主婦の方は、単独での借り入れは難しくても、配偶者の信用があればお金を借りることができます。

しかし、配偶者がブラックであったり、総量規制を超えそうな額を借り入れている場合は、もちろん制度の活用が難しくなってきます。

お金が借りられなくて困る前に対処をしておく

このようにキャッシングやローンは信用が大切になってきます。

日ごろの積み重ねが、いざという時に役立ってくれるのは理解できたのではないでしょうか。

また、キャッシング利用をしたくても、審査に時間がかかる場合もありますので、出来る限り余裕を持った生活を送ることが大切です。