銀行のカードローンには、銀行のキャッシュカードを利用してお金を借りられるキャッシュカード一体型という種類があります。
キャッシュカード一体型のカードローンは専用のローンカードが必要なく、既存のキャッシュカードを使ってお金を借り入れる方法です。
また、普通の口座で使うキャッシュカード利用するためお金を借りていると分かりにくいという利点があります。
しかし利用限度額や利用開始までの日数など、事前に気を付けておくべきポイントもいくつかあります。
そこで、ここではキャッシュカード一体型カードローンを利用してお金を借りる際の方法やポイントなどを詳しく紹介していきます。
今銀行の預金口座などで利用しているキャッシュカードでお金を借りられたら便利ですよね?
実はキャッシュカードを利用してお金を借りる方法は、主に3つあります。
これらがどのような方法か、それぞれ解説していきます。
総合口座とは、普通預金と定期預金、国債などを1つにまとめた口座のことです。
総合口座には当座貸越という機能が付いており、これを利用することで定期預金や国債を担保にしてお金を借りることが可能です。
当座貸越は各金融機関によって、「自動借り入れ」、「自動貸し付け」、「総合口座貸越」などそれぞれ名称が異なります。
カードローンなどとは異なり有担保型の借り入れ制度なので、無担保型のカードローンより低金利でお金を借りられることが特徴です。
総合口座を持っていない方でも、銀行口座をすでに持っている場合は店頭で申し込めば切り替えを行うことが出来ます。
ただし、定期預金や国債を担保にするため、国債を持っているか定期預金に預金残高がある人しか利用することは出来ないので注意が必要です。
こちらは銀行で発行できるクレジットカードを、すでに利用している口座のキャッシュカードと同じカードで使えるようにするという方法です。
キャッシュカードでありクレジットカードでもあるので、どちらの機能も1枚のカードで利用出来、お財布などがかさばらないのが特徴です。
また、クレジットカードと一体型のキャッシュカードはATMに挿入する向きを変えるだけで預金の引き出し・預け入れかキャッシングかと言ったように利用するサービスを選択できる機能が付いている場合が多いです。
一見するとキャッシュカードを使っているだけなので、キャッシングを利用しているとバレにくいのも特徴です。
しかし、クレジットカードとキャッシュカードが一体になっているためカードの紛失には十分注意する必要があります。
また、クレジットカードのキャッシングは銀行や消費者金融のカードローンと比べ、金利が割高なので返済すべき利息が高くついてしまう傾向にあるのも注意すべきポイントです。
3つ目は、銀行で行っているカードローンを、利用口座のキャッシュカードと同じカードで使えるようにする方法です。
通常カードローンを利用する際には専用のローンカードが必要ですが、クレジットカード一体型と同様、1枚のカードでどちらのサービスも利用できるためお財布などがかさばりません。
利用したい銀行に口座を持っていない場合は、カードローン申し込み時に一緒に口座開設の申し込みを行うことが可能です。
こちらも、キャッシュカードでカードローンを利用出来るため、傍目にもお金を借りているとバレにくいのも特徴です。
また、銀行のカードローンは消費者金融と比べて金利が安いため、利息が膨らみにくいというのもポイントです。
そこで、ここからはキャッシュカード一体型カードローンについて、もう少し詳しく説明していきたいと思います。
キャッシュカード一体型のカードローンを利用するためには、別途カードローンの申し込みが必要となります。
カードローンの申し込み方法は以下ように、様々な方法があります。
これらの中で、一番手軽で便利なのが基本24時間いつでも受付可能なWEBやアプリを利用した申し込み方法です。
申し込みは通常のカードローンと同様で専用の申し込みフォームから申し込みを行い、審査や在籍確認後、契約をして利用開始となります。
各カードローン商品によって流れは異なりますが、おおまかな流れは以下の通りです。
上記の仮審査か本審査どちらかのタイミングで、申し込み時に申告した勤務先に本当に勤務しているか確かめるため在籍確認の電話が行われます。
銀行カードローンでは在籍確認の電話は必須となります。
自分が必ず電話をとれるのであれば問題ありませんが、職場にはあらかじめ在籍確認の電話が来ることをあらかじめ話しておきましょう。
その際、クレジットカードや銀行の口座開設の在籍確認と説明すれば、カードローンの在籍確認と周囲にもバレにくいのでオススメです。
また、これは銀行カードローン全般に言えることですが、銀行は反社会勢力や個人の返済能力を超えた借り入れが出来ないよう審査に最短でも2,3日ほど時間がかかります。
消費者金融とは異なり即日融資は出来ないため、余裕をもって申し込みを行なってください。
審査が完了し契約手続きも済んだら、いよいよキャッシュカードでカードローンを利用することが出来ます。
借り入れは、口座取引でも利用する銀行やコンビニに設置されているATMから行うことが可能です。
利用方法もキャッシュカードを入れ、「カードローン」や「借り入れ」などのメニューを選び、希望の借入金額を入力するだけです。
口座からお金を引き出すとき同様簡単に借り入れを行えるため、初めての方でも利用しやすいのもポイントです。
コンビニなどの提携ATMではATMの利用手数料を取られる場合がありますが、利用手数料が無料になるカードローンもあるため、そのような商品を選ぶとよりお得に利用をすることが出来ます。
引き落としのためお金を借りたいけれど店舗やATMが近くにない、深夜や雨などで出歩きたくないという時でも、その場にいながらお金を借りることが可能です。
ただし、ネットバンキングから口座振り込みをするためには、あらかじめ振込先の口座を登録する必要があります。
その際、他の銀行の口座にも振り込みは可能ですが、時間帯によっては翌日の融資になったり手数料がかかったりということもあるので、規約はしっかりと確認しておきましょう。
キャッシュカード一体型カードローンは、専用カードを使ったカードローンとはまた別の利点もあります。
以下ではそれらについて説明していきます。
1つ目の利点は銀行口座で利用するキャッシュカードを使うため、カードローンを利用していると分かりにくい点です。
専用のローンカードもそこまで目立ちはしませんが、見る人が見ればカードローンを利用していると分かってしまいます。
その点キャッシュカード一体型であれば、お金を借りる際もキャッシュカードをATMに入れ、端末を操作するだけなので、お金を引き出すように借り入れを行うことが出来ます。
また、カードローンも銀行口座の利用も1枚のカードで済むため、余計なカードを持つ必要がありません。
複数のカードを管理する必要がなく、お財布がかさばらないというのもポイントの1つです。
通常、カードローンを利用するには専用のローンカードが必要になります。
そのため、契約後カードローンを利用するには窓口や自動契約機から専用のカードを受け取るか、郵送で届けてもらう必要があります。
郵送は送られてくるまで時間がかかりますし、窓口はもちろん自動契約機も場所によっては営業時間があったりしてなかなか利用できないということもあります。
普段使いしている銀行であればキャッシュカードを利用できるATMなども分かりやすいため、よりスムーズにお金を借りることが出来ます。
キャッシュカード一体型のカードローンには自動融資機能というものが付いていることがあります。
これは、公共料金や携帯使用料、クレジットカードの請求などの引き落としの際、口座に残高が無ければ自動で足りない分を貸し付け、支払い遅延を防ぐことが出来るという機能です。
クレジットの引き落としや公共料金の支払いが滞ると、遅延日数や回数によっては信用情報に関わってしまうためうっかり防止には最適です。
ただし、クレジットカードのキャッシングやカードローンなどの口座引き落としによる返済では、自動融資機能は使えないので注意してください。
利用する銀行カードローンによって申し込み時に自動で自動融資機能がついてくる場合と、別途申し込みが必要な場合があります。
申し込み要項をよく確認し、もし自動融資機能が必要であればカードローン申し込み時に一緒に手続きをしてしまうと良いでしょう。
キャッシュカード一体型のカードローンは、便利で手軽で利用しやすい借り入れです。
しかし、便利な反面気を付けておかないといけない思わぬ落とし穴にはまってしまうこともあります。
そこで、ここからはキャッシュカードを利用してお金を借りる際の注意点を解説していきます。
これは自動融資機能が付いているカードローンに多いパターンです。
自動融資機能は、前述の通り口座残高が足りない際自動で貸し付けを行う機能ですが、利用限度額を超える貸し付けはおこなえません。
自動融資は便利ですが、自動で貸し付けが行われるためお金を借りている自覚がなく、知らないうちに借りすぎてしまうということもあります。
そんな事態を防ぐため、自動融資機能が付いているカードローンでは、借り過ぎを防ぐ目的で利用限度額が低めに設定されている場合が多いのです。
そのため、まとまったお金が必要という方は専用カードを利用するカードローンや消費者金融のカードローンの方が良い場合もあります。
契約はしたものの借りたい金額に満たないということにならないよう、契約前には利用限度額をしっかりと確認し、自分に合ったカードローンを選んでください。
銀行カードローンをキャッシュカードで利用する場合、利用する銀行に口座を持っている必要があります。
すでに口座開設済みであれば問題ありませんが、まったくの新規でキャッシュカード一体型のカードローンに申し込む場合、カードローンの申し込みとは別に口座開設の手続きが必要になります。
ほとんどの銀行では、カードローンの申し込み時に口座開設の申し込みや審査を一緒に行うことが可能です。
ただしその場合、発行されたキャッシュカードを郵送や窓口などで受け取ってからしかカードローンを利用することが出来ません。
また、口座開設ではカードローンの申し込みと別に必要書類をそろえる必要もあるため、手続きに必要な書類をしっかりと確認しておきましょう。
キャッシュカード一体型のカードローンは手持ちのカードで手軽に利用できますが、便利すぎてついつい借りすぎてしまうことにも注意が必要です。
普段と同じキャッシュカードを使い預金を引き出す要領でお金を借りることが出来るので、普通のカードローンよりお金を借りているという自覚が薄く、ついつい借りすぎてしまうということもあるのです。
特に、自動融資機能が付いている場合、自動で貸し付けを行うので自分でも気づかないうちに結構な金額を借りていたということもあります。
そのため、自身の利用金額は返済日以外にもこまめに確認をしましょう。
今は、わざわざ銀行のATMで通帳を記帳せずとも、スマートフォンのアプリなどからカードローンの利用履歴も含めた口座の利用明細を確認することが出来ます。
毎日確認する必要はありませんが公共料金の引き落とし日前後や1週間ごとになど、自分でタイミングを決めて定期的に利用金額を確認することで、借りすぎを防ぐことが出来ます。
それでもついつい確認を怠ってしまうという人は、利用するカードローンの商品によっては定期的にお知らせメールを送ってくれるサービスが付いているものもあるので、そのような商品を利用するのも1つの手です。
自分の利用状況を把握するためにも、これらのサービスを利用して利用金額の確認はしっかり行いましょう。
以下にここまで紹介したキャッシュカードでお金を借りる際のポイントをまとめました。
このようにキャッシュカード一体型のカードローンは手軽な反面、ついついお金を借りすぎてしまうという側面もあります。
しかし、上手く使えば比較的金利も安く、自動融資機能や傍目からカードローン利用が分かりにくいなど、便利で使いやすい方法です。
銀行も無理なく返済が出来るよう、ネットバンキングや利用料のお知らせメール送信サービスなど、様々なサービスを用意してくれています。
是非それらを活用しつつ、便利なキャッシュカード一体型のカードローンを利用してみて下さい。