コンビニに設置してあるATMでは、銀行の預金口座からお金を引き出したり残高を照会する他、お金を借り入れることも出来ます。
しかし、お金を借りる方法はどのようなやり方で、どのような特徴があるのか詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか?
コンビニATMからお金を借りる方法は主に3つあります。
それぞれ特徴がありどのような方に向いているのか、借り入れ時の注意点なども異なります。
ここではそんなコンビニATMを利用した借り入れのそれぞれの詳細を説明しつつ、コンビニでお金を借りる際のポイントを解説していきます。
コンビニに置いてあるATMは銀行のATM同様、お金を引き出したり残高の照会をしたり様々な手続きが可能です。
それだけではなく、様々なクレジットカードやカードローンなどのキャッシングにも対応しています。
コンビニのATMでは、主に以下の3つの方法でお金を借りることが出来ます。
これらの方法を使えば24時間365日、いつでもコンビニのATMからお金を借り、現金を引き出すことが可能です。
中には地方銀行のキャッシングなどにも対応しているため、わざわざ店舗を探さずともいざというときにはコンビニで手軽にキャッシングを行うことが出来ます。
では、それぞれの方法や特徴について以下より詳しく説明していきます。
コンビニATMでは、銀行のキャッシュカードを利用してお金を借りることが出来ます。
これは銀行カードローンの商品の一種で、キャッシュカード一体型のカードローンの申し込みが必要です。
通常カードローンを利用するには専用のローンカードが必要ですが、キャッシュカード一体型のカードローンの場合別のカードを使わずとも、普段銀行口座で使っているキャッシュカードでお金を借りることが出来ます。
操作方法も、ほぼ預貯金の引き出しと変わらず、キャッシュカードをコンビニATMに入れて画面の指示に従って操作をするだけです。
キャッシュカードを利用した借り入れは、利用する銀行がコンビニATMと提携している必要があります。
しかし、最近は大手の銀行はもちろん、地方銀行でもコンビニATMと提携しているケースも増えており利用しやすくなっています。
利用を考えている方は、まず利用元の銀行がコンビニATMと提携しているか公式ホームページなどで調べておくことをオススメします。
銀行キャッシュカードを利用しての借り入れは、キャッシュカード一体型の銀行カードローンの申し込みが必要になります。
その際、申し込みをしてから審査をし、カードローンが利用できるようになるまでに最短でも2、3日はかかることに注意が必要です。
銀行のカードローンは返済能力を超えた借り入れや反社会勢力の利用を防ぐため、即日融資は出来ないようになっています。
そのため、利用をする際には時間に余裕をもって申し込みを済ませておきましょう。
または、事前に申し込みを済ませておけば必要になった際すぐに利用することが出来るので、あらかじめカードローンが利用できるキャッシュカードを作っておくのもひとつの手です。
また、銀行のカードローンの審査では多くの場合、職場に在籍確認の電話がかかってきます。
そこで在籍が確認できなければカードローンを利用することが出来ないので、これから申し込む人は在籍確認がとれるよう、職場にも事前に話を通しておきましょう。
その際、「クレジットカードの在籍確認がある」と伝えれば、万が一第3者が電話を取ってしまった時にもカードローンとバレにくいのでオススメです。
コンビニATMでは、消費者金融のローンカードやアプリを使った借り入れも行うことが出来ます。
消費者金融のカードローンには専用のローンカードを使う方法と、スマートフォンなどのアプリを使う方法の2通りがあります。
消費者金融は休日や夜でも即日融資を行っている会社も多いため、急にお金が必要になった時でもカードローンに申し込んだその日の内にお金を借りることが出来るのが特徴です。
カードローンは通常、専用ローンカードを利用しないと現金は引き出せないため、すぐに利用したい場合は店舗や自動契約機でカードを受け取る必要があります。
しかし、アプリを利用してカードローンを利用すれば、カードを取りに行く必要もなくすぐにお金を借り入れることが出来ます。
店舗や自動契約機が近くにない方、すぐにお金を用意する必要がある方にオススメの方法です。
スマホアプリを利用する借り入れは、WEB申し込みを完了したのち利用できるようになります。
申し込みから実際にお金を引き出すまでの流れは以下のようになります。
各消費者金融によって細かな違いはありますが、大体はこのような流れで取引が進みます。
基本的に審査は最短30分ほどで済みますが、借入金額が高額であったり在籍確認が必要な場合は時間がかかることもあります。
特にカードローンは50万円以上の借り入れをする場合、収入証明書の提出が義務付けられる場合が多いです。
収入証明書は、源泉徴収票や課税証明書など収入を証明できる書類であればよいのですが、それらが手元にない場合、取り寄せたり発行するのに時間がかることがあります。
出来るだけ早くカードローンを利用したい方は、必要最低限の金額だけ借り入れるか、あらかじめ手元に必要書類があるしっかりと確認しておきましょう。
スマホアプリを利用した借り入れは、ローンカードをわざわざ作る必要がないため、手軽で利便性の高い借り入れ方法です。
しかし、アプリを利用してお金を借り入れる場合、アプリに対応している端末でしか利用が出来ないためどこのコンビニでも利用出来るわけではないことに注意してください。
消費者金融によっては、公式ホームページからアプリ対応のATMが近所にあるかどうか調べることが出来るので、アプリ利用を考えている方は事前に調べておきましょう。
どうしてもローンカードを利用した借り入れをしたいけれども近くに店舗などが無いという方の場合、時間はかかりますが郵送でローンカードを送ってもらうことも可能です。
また、消費者金融に申し込む際には総量規制にも注意する必要があります。
『総量規制』とは2010年に施行された貸金業法で、「貸金業者より借り入れできる金額は、原則年収の3分の1まで」という決まりのことです。
これは現在利用しているローンやキャッシング全ての利用額を合わせて年収の3分の1までとしているため、他社から借り入れをしている方は特に注意が必要です。
この総量規制を超えて申し込みを行うと限度額が減らされたり、そもそも審査に通らないということもありうるので、自分が現在どれぐらい借り入れをしているかしっかりと把握しておきましょう。
コンビニATMは各種クレジットカードの国際ブランドにも対応しており、クレジットカードのキャッシング機能を使ってお金を借り入れることが出来ます。
クレジットカードは買い物などをする際に利用するショッピング機能の他、お金の借り入れを行うキャッシング機能を付けることが可能です。
キャッシング機能は多くの場合オプション扱いで、キャッシングの利用枠を別途申し込む必要があります。
利用方法は銀行のキャッシュカードを使った借り入れ同様、コンビニATMにクレジットカードを入れて、画面に従って操作をするだけです。
ローンカードやキャッシュカードは持っていなくても、とりあえずクレジットカードはお財布に入れているという方は多いと思います。
クレジットカードを利用したキャッシングは、出先でも手軽に現金を手に入れられる反面、使い過ぎには注意が必要です。
と言うのも、先に紹介した消費者金融や銀行のカードローンに比べるとクレジットカードのキャッシングは金利が高い場合が多いからです。
お金を借り入れた際の利息は、「利息=借金残高×借入利率÷365日×利用日数」という計算式で求められるため、金利が高いと実際に借りた元金の他に利息が多くかかってしまいます。
そのため、クレジットカードでキャッシングをする際には、なるべく少額での利用をオススメします。
また、クレジットカードのキャッシング枠はショッピング枠の中に含まれています。
つまりショッピング枠が50万円、キャッシング枠が20万円と限度額が設定されていた場合、合計で70万円分利用できるわけではなく、ショッピング枠とキャッシング枠を合わせて50万円分までしか利用が出来ないのです。
そのため、ショッピング枠で使いすぎると希望の金額が借りられなかったり、逆にキャッシングを使いすぎるとショッピングの支払いでカードが使えなかったりする場合があります。
使い過ぎを防ぐためにも、クレジットカードの利用総額はしっかり把握しておきましょう。
ここまで紹介してきたように、コンビニATMでは様々な方法を使ってお金を借り入れることが可能です。
それぞれの方法での注意点や利点は紹介しましたが、コンビニATMがもっと利用しやすくなるポイントはまだあります。
以下より、コンビニATM利用時のポイントをさらに解説したいと思います。
コンビニATMは利用時、時間帯や契約によって110~220円ほどの手数料がかかります。
1回あたりの金額はそこまで大きなものではありませんが、借り入れだけでなく返済時にも手数料がかかるとすると、かなり余分なお金を払っていることになります。
カードローンやキャッシングにはこのATM利用手数料を無料とする契約もあるため、カードローンなどを選ぶ際は出来るだけ手素料無料の契約を選びましょう。
ただし、時間帯や利用金額、利用回数、一部コンビニATMのみ無料など、契約する会社によってどこまで手数料が無料になるかは大きく異なります。
契約する際は、自分が良く利用する端末や時間帯、金額も鑑みた上でより手数料がお得な契約を選ぶことをオススメします。
コンビニATMは、基本コンビニが営業していれば24時間いつでも利用できます。
しかし、地方銀行などの一部のカードローンではコンビニATMが利用できる時間帯が限られている場合があります。
大手の銀行や消費者金融であれば大半が利用時間の制限はありませんが、念のため、コンビニATMの利用時間に制限があるかどうかも確認しておきましょう。
また、コンビニの店舗やATM端末の種類によっては臨時のメンテナンスなどで使えないこともあるので、自分が良く使うコンビニATM端末のメンテナンス時間などはチェックしておくのもオススメです。
カードローンなどでお金を借りる際、必ず考えなくてはいけないのが返済です。
お金を借りた際の利息は金利と返済までの日数によって変わるので、完済までの日数は少ない方が余分な利息を払わずに済みます。
しかし、利用する会社によって返済方法は大きく異なります。
カードローンやキャッシングの返済方法は主に以下の方法があります。
上記の方法の中でも、利用する会社によって使える方法や使えない方法が違います。
また利息をより減らしたい場合、返済日ではない任意のタイミングで返済が出来る繰り上げ返済を利用する方も多いでしょう。
その場合も、通常の返済は様々な方法から選べるのに繰り上げ返済は1つの方法しかできない、かつ繰り上げ返済が自身の返済しにくい方法だったといった時、手軽に借りられるのに返済はしにくいという事態に陥ってしまいます。
いざ返済するタイミングで困らないよう、返済方法はあらかじめ調べておくことが重要です。
その上で、繰り上げ返済も含めて自分返済しやすい方法を採用している会社を選ぶことこそ、上手くカードローンなどを利用するポイントです。
ここまでのポイントをまとめました。
突然の飲み会や家電の故障など、急な出費でも24時間お金を借りることが出来るコンビニATMはとても便利です。
しかし、コンビニATMを利用した借り入れは利用しやすい反面、便利すぎてついつい借りすぎてしまうこともあります。
そのため、自分の借入額はしっかりと把握したうえで計画的に返済を行いましょう。
分からないことがあれば、是非カードローンなどの問い合わせ窓口に聞いてみて下さい。
この記事を参考に、上手くコンビニでの借り入れを利用してもらえればと思います。