お金を借りたい、と思った時「すぐ消費者金融に頼る」という方がいる一方で「できればカードローンは…」という方もいらっしゃると思います。
そのような時、一番に頼りにしてしまうのはやはり親ではないでしょうか。大人になってまで親のすねはかじりたくないものですが、もし本当にどうしようもない時は、誰しも頼ってしまうかもしれません。
ですが理由によっては、それは貸してもらえない、という言い訳もあります。今回の記事では、親にお金を借りる時「こんな言い訳ならお金を貸してもらい易いのでは?」ということについて紹介します。
学生や新社会人のうちはまだ仕方ないですが、成人したらなるべく、親のお金には頼らないで頑張りたいものですね!
それでは早速紹介していきましょう。親にお金を借りる場合、どのような言い訳ならお金を貸してもらい易いのでしょうか。例えば、以下のような言い訳が挙げられます。
税金の払い忘れなどは「ちゃんと払わないあなたが悪いんでしょ!」と怒られそうですが、勉強のために使うお金を貸して欲しい、と言われると貸す方もあまり悪い気はしません。
「子供が興味のあることなら、留学だって何だってやらせてあげたい」という親なら、むしろ気持ちよく貸してくれるのではないでしょうか。
特に美術大や音大、医学大のなどの学生の場合は、教材や交通費など様々なものにお金がかかりますから、お金が足りなくなっても不思議ではありませんね。
厳しい親だと「きちんと決められた範囲内でやりくりしなさい!アルバイトでもしなさい!」という場合もあると思いますが、「特別大きな作品を作っていて」など普段とは違う作業をしていることをアピールしてみると良いかもしれません。
また冠婚葬祭は度々使える言い訳ではありませんが、たまに使える言い訳の一つです。新年会や忘年会の多い年末年始や、結婚式の多い初夏頃など、時期を見計って使ってみると良いでしょう。
冠婚葬祭つながりで言い訳を挙げると、結婚式に着ていくドレスがない、葬儀に着ていく喪服を買いたいのでお金が欲しい、以前のものはサイズが合わなくなったので買い替えたい、などの言い訳もあります。
社会人なら「冠婚葬祭用の服くらい自分で買いなさい」と言われそうですが、もし本当に冠婚葬祭用の衣類購入が目的なら「一緒に選んで欲しい」と言えば、選んでそのままその場で購入してもらえるかもしれません。
次に「ケガをして通院費用が欲しい」…この言い訳は、親を心配させてしまうので、もし利用する場合は、「大ケガではない、心配ない」ということをよく言ってお金を借りるようにしましょう。
例えば「じんましんで痒いので皮膚科に通院したい」「ものもらいができて眼科に通院したい」など、大きな入院や手術のための費用ではないことを伝えましょう。ですので、特別大きなお金を借りたい場合には利用できない言い訳です。
引越しのための費用が必要、というのは住所が実際に変わらないとおかしいので、実際に引越した後などに「引越しでお金を使ってしまって生活が苦しいのでお金を借りたい」という使い方が良いと思います。
最後に、普段仕事などで使っているものが壊れて買い換えるためにお金が必要、という言い訳があります。買い換えるものは、生活に絶対なくてはならないものを理由にしましょう。例えば、以下のようなものです。
仕事や学校で利用している絶対に必要なものが壊れた!でも買い換えるお金がない…そんなことを言われると、つい親は、お金の援助をしたくなってしまいます。
また定期券を落としたり自転車を盗まれてしまったなど「自分は悪くないのに、必要なものが使えなくなってしまった」という状況も、お金を貸してもらい易い言い訳の一つです。
以上のように、親からお金を借りるには様々な言い訳が挙げられますが、お金を借りるためとは言え嘘の言い訳で借りるのはどこか後ろめたいものです。もし可能なら、できるだけ本当の理由を言ってお金を借りるようにしましょう。
お金を借りるなら、できるだけ本当の理由を言った上で借りたいものですが「この理由では絶対に貸してもらえない」という言い訳もあります。そのNGワードについて紹介しておきましょう。
いくら正直に理由を言って借りようと思っても、これらの理由で親からお金を借りるのは難しいので、絶対にやめておきましょう。
ギャンブル、とはパチンコやパチスロ、競馬や競艇、競輪などがそれに当たります。ギャンブルにお金を使う人は「当たれば何倍にもして返せるから」というようなことをおっしゃる方が多いのですが…
親に借りずに消費者金融から借りるとしても、ギャンブルに使うお金を借りるのだけはやめてくださいね。そのような借り方をしていると、借金は増える一方です。
また、遊ぶお金が欲しい、キャバクラに行くお金が欲しい、趣味に使うお金が欲しい、という理由もNGです。遊ぶお金は自分で稼ぐようにしましょう。
キャバクラやホストクラブでお金を使いたい場合も同じです。自分で稼いだお金なら、どう使おうと自分の勝手ですが、親のお金をそのようなことに使うのはやめましょう。
働いている方ならわかると思いますが、お金は使うのは簡単ですが、稼ぐことは大変です。遊んだり趣味に使ったりするお金は自分で稼いだお金を使うようにしてくださいね。
趣味に使うお金、と言えば「夢のためにお金を貸して欲しい」という方もいらっしゃると思います。
シンガーソングライターになりたいから、生活費用を貸して欲しい、とか漫画家になりたくてアルバイトをしながら執筆しているけど生活費が足りない、などですね。
夢を持つのは良いことですし、実際に叶える方もたくさんいます。ですが、そのような夢を叶える方々は、親にお金を借りなくても、根拠のないやる気と自信に満ちていて、自分でアルバイトでも何でもして稼ぎながら地道に頑張っているような方が多いものです。
「売れっ子になったら返す、儲かったら返す」というような言い訳で、親にお金の面で甘えているようでは、夢の実現は難しいかもしれませんよ。もし本当に叶えたい夢があるなら、親からお金を借りたりせずに、できるだけ自分の力で頑張ってみましょう。
借用書、とはお金を借りたことを証明する書類ですが「親からお金を借りるのに大げさじゃない?」と思う方もいらっしゃると思います。借用書は必要なのでしょうか?
結論から言うと作成する方がおすすめです…借用書があれば、確実にいくら借りたかわかりますし、貸す方も「返してもらえるはずだ」と安心して貸せます。
また、もしも借りたお金が基礎控除額の110万円を超えた場合、借用書がないと「お金を贈与した」つまり「親から無償でお金(財産)をもらった」とみなされ贈与税が発生してしまいます。
親子間で借用書なんて…と言わずにきっちり作っておいた方が良いでしょう。またお金を借りたり返したりする際は、現金で手渡しではなく口座に振り込んでもらうなどして記録を残しましょう。
ちなみに借用書には特に決まったフォーマットなどはありませんが、例えば以下のような項目を設けて作成してみましょう。
利息は付けるのか付けないのか、付けるなら年何%にするのかも記載しましょう。返済日は何日まで細かく設定しておけば、返済される日がハッキリして貸す方との間に信頼感が生まれます。
お金を借りる方の住所と名前と捺印は、借用書には必須なので必ず書くようにしてください。
これらの情報が記載されていれば、メモ用紙のような紙切れでも法的に有効な借用書として扱われます。
とは言え、飲食店の紙ナプキンのような紙だと破れて紛失してしまう危険もあるため、ある程度丈夫な紙で作成しておきたいですね。
なお、借金が1万円を超える場合は印紙税が必要となるため、上記の借用書に収入印紙を付ける必要が出てきます。(収入印紙がなくても法的には有効です。)収入印紙は金額によって以下のように異なります。
借入額 | 収入印紙代 |
---|---|
1万円未満 | 0円 |
1万円以上〜10万円以下 | 200円 |
10万円〜50万円以下 | 400円 |
50万円〜100万円以下 | 1,000円 |
100万円〜500万円以下 | 2,000円 |
500万円〜1千万円以下 | 10,000円 |
1千万円〜5千万円以下 | 20,000円 |
5千万円〜1億円以下 | 60,000円 |
1億円〜5億円以下 | 100,000万円 |
借用書は、貸す側と借りる側、両方の方が保管しておけるように2枚作成するか、1枚をコピーしてもう1枚作り、それぞれが持っておけるようにしましょう。
なお、家族間の借金にも時効があり、その年数は10年間です。お金を借りて10年以上、催促もされず何も言われない状態にあると時効が成立します。
10年の間に、返済の催促がない、証明郵便などで催促の手紙も受け取っていないなら、借主が「時効なので返済しません」と言うと時効成立ですが…
実際のところ、親が「あのお金はあげたもの」とでも思っていない限り、全く催促されない、ということないのではないでしょうか。
今回の記事では、親にお金を借りる言い訳について記事にしましたが、いかがでしたか?お金は友人や知人に借りると仲が険悪になったり最悪の場合、縁を切られる、または殺傷事件に発展する可能性もあり大変難しい問題です。
このため親に頼ってしまうこともあると思いますが、親とも、お金を借りっぱなしでいると気まずい空気になってしまうことも多々あります。
あなたの借りたお金は、元々は「老後に老人ホームに入るための蓄え」や「孫のためにとっておいたお金」「あなたのための結婚資金」など使い道の決まっていたお金かもしれません。
使い道を決めてコツコツ貯めていたお金が返済されないと、困りますよね。また年齢的に、もうそれほど働けないし稼げないという親もいると思います。
あなたの借りたお金のせいで、お父さんやお母さんが大変な思いをすることのないよう、借りたお金はちゃんと返済するようにしてくださいね。