思わぬトラブルがあってお金が足りないという場合、友達にお金を借りようと考える人もいるかもしれません。
利息もかかりませんし、何より親しいので借りやすいと言えます。
しかし、結論から言うとできる限り友達から借りる事は避けるべきです。
お金を借りるという事はマイナスイメージを持たれやすくなりますし、友達との関係性が変わってしまう事も珍しくありません。
お金が絡んでしまうと、トラブルが起きる事も多いでしょう。
どうしてもという場合には、覚悟を持って、きちんとした態度でお願いをするべきです。
この記事では、友達にお金を借りる事で起こりうるトラブルや、実際に頼む時のポイントなどを紹介していきます。
お金を借りるという事は、お互いの信用問題に大きく関わります。
足りなくなったから親しい人に借りよう、という軽い気持ちで行ってしまうと、さまざまな問題が起きてしまう事もあるでしょう。
自分のイメージダウンはもちろん、友達との関係も悪くなってしまいます。
では具体的に、どのような問題が起きてしまうのでしょうか。
一度お金を貸して欲しいと頼むと、「この人はお金を借りる人だ」と相手に思われてしまいます。
実際に貸す、貸さないは別としても、お金の話を出した時点で印象が変わってしまう事は確かです。
人によってはショックを受けてしまうかもしれませんし、警戒をされてしまう事も考えられます。
お金を借りる人だと思われてしまうと、何かとやりづらい場面も出てきてしまいます。例え一度きりであっても、イメージはまず変わりません。
どうしても借りたいという時には、相応の覚悟を持って話を切り出しましょう。
お金が足りなくなるという事は、何か緊急の理由があったかもしれません。
しかし、「お金を借りようとした」という事実だけを見ると、お金の管理ができていない人だと見なされてしまいがちです。
実際にお金を借りていなかったとしても、「お金にだらしない人」という噂として広まってしまう可能性もあります。
金銭感覚は、人付き合いにおいて非常に大切な部分です。
人の信用を得られにくくなってしまう事を、自覚しておきましょう。
友達からお金を借りるメリットは、借りる側にしかありません。
消費者金融などと違って利息も発生しませんし、払えなくてもブラックリストに載る事もありません。
しかし頼まれた友達側には、返して貰えない可能性がある、リスクしかありません。
リスクある事を頼まれたという時点で、都合良く使われているのではないかという不信感を持たれてしまうのです。
もし自分が相手の立場であればどう思うのか、想像してみる事が大切です。
消費者金融などを使うと、手間は掛かりますし、利息も発生してしまいます。
しかし、友達の信頼を失うのとどちらがマシなのか、まずはよく考えてみましょう。
緊急性がある、利息を払う余裕もないといったレベルであれば話は違います。
しかし、利息がもったいないから、手間がかかるのが面倒だから、という程度の理由である場合には、考え直した方が良いかもしれません。
友達にお金を貸してもらうという事は、関係が変わってしまう可能性も高いと言えます。
それでもどうしても友達に頼るしか方法がない、という場合には、頼み方を考えてみましょう。
必ずお金を返せるという事を伝えて、なるべく今後の関係にヒビが入らないよう、誠意を持って頼む事が大切です。
お金を貸して欲しいと頼む事は、非常に重大な事です。
どれだけの収入と支出があるのか、どれだけ足りないのか、いつ返済ができるのかを正直に伝える事が大切です。
支出が証明できるよう、通帳や給与明細を見せると信用が得られやすいでしょう。
相手も具体的に、どれだけ困っているのか分かれば、安心して手助けをしやすいと言えます。
自分の支出などを見せるのに抵抗があるかもしれませんが、お金を借りるのはそれだけの大きな事です。
友達が大切な人であるなら、できる事は全て行ってでも信用を勝ち取るべきでしょう。
金銭トラブルを防ぐために、借用書も非常に有効です。
借用書は、契約書と同等の効力があり、いざという時には、裁判にも使えます。
もちろんそこまで使う事はまずありませんが、借用書は「絶対に返す意思がある」という事を伝えられます。
お金を借りたいと頼む時は、借用書を作るという事も合わせて伝えておきましょう。
後ほどの食い違いなどを防ぐ事もできます。
お金の貸し借りを行う時、第三者に立ち会ってもらうのも方法のひとつです。
第三者がいる事で感情的にならずに話を進める事ができますし、言った言わないの証明もしてくれます。
ただし、2対1にならないよう、平等な立場になってもらえる共通の知り合いなどが好ましいです。
お金を借りる方も、貸して欲しいと頼まれている方も、普段はまずないような話ですので、どうしても焦ってしまう事があります。
冷静な話し合いを進められるよう、信用できる人を第三者に選びましょう。
お金を借りる側にはメリットがありますが、お金を貸す側には何のメリットもありません。
もしお金に余裕ができるようであれば、返済の時に利子をつけて返すのも良い方法です。
相手もプラスでお金が返ってくるのでメリットになりますし、何より感謝の気持ちを表す事ができます。
ただし、借りる時点で「利子をつけて返すから」という頼み方をするのは、相手によっては逆効果になります。
相手も「利子につられてお金を貸した」という立場になってしまうので、人によっては不愉快な思いをさせてしまいます。
もし現金を渡しにくいという事であれば、別の物をプレゼントしたり、商品券を渡すなども効果的です。
お金に限らず、何かしらで感謝を伝えられるようにしておきましょう。
お金の貸し借りは、どうしてもトラブルが発生しやすくなってしまいます。
返した・返してないで揉めてしまう事もありますし、人間関係がこじれやすくなりやすいです。
借りる時に誠意を持って頼む事、きちんと記録を取って行き違いがないようにするなどの工夫が大切と言えるでしょう。
お金に困ってしまうという事は、人によってさまざまな理由があると思います。
中には恥ずかしくて言いにくいという人もいるかもしれません。
しかし、嘘の理由を伝えて、後から嘘がバレてしまうと信用問題に関わります。
お金を貸す側は、「必ず返してくれる」と信用してお金を出してくれています。
にも関わらず、自分が嘘をついていたとなれば、相手を傷つけてしまいますし、何よりフェアではありません。
どんな理由であっても、友達に頼むほど困っているのであれば、正直に話して相談してみましょう。
例え断られてしまったとしても、正直に話しておけば自分でもすっきりできると思います。
特に親しい友人であれば、改まった真面目な話をするのが気恥ずかしいと感じる事もあると思います。
お金を借りる時であっても、ついヘラヘラしてしまったという事もあるかもしれません。
しかし、お金を借りる時には「きちんと誠意を見せてお願いする」事が大切です。
友達だから信頼関係もあると思っているかもしれませんが、頼まれる側は軽い気持ちでお金を貸せる訳ではありません。
改まってしまうかもしれませんが、きちんと相談をして、真剣に状況を伝えましょう。
真面目に話をすれば、本当に困っているという事も分かってもらえるかもしれません。
お金の貸し借りでは、返した・返してないと、話が行き違ってしまうトラブルも少なくありません。
悪意を持って嘘をついている場合もありますし、本当に思い違いをしているという事もあり得ます。
お金の貸し借りをする時には、借用書を作る、振込をするなどをして、必ず記録に残るようにしておきましょう。
せっかくお金を返したのに、思い違いをされていて揉めてしまったとなっては、残念な結果になってしまいます。
親しいからこそなあなあにせずに、きちんとしたやり取りを心掛けましょう。
基本的な事ではありますが、お金を借りた時にはしっかりと感謝を伝えましょう。
親しい友達相手に気恥ずかしいと思うかもしれませんが、お金を貸すという大きな決断をしてくれた事に対して、お礼を伝えるべきです。
余裕があれば何かプレゼントをするなどをして、物で感謝を示すのも良いでしょう。
友達関係を続けていきたいと思うのであれば、人間関係の基本的な部分を疎かにしないように気を付けましょう。
思わぬトラブルがあって、どうしてもお金が足りなくなってしまったという事はあるかもしれません。
一度であれば、友達として手を差し伸べてくれる人もいるでしょう。
しかし、繰り返しお金を借りたいとなっては、信用もなくなってしまいます。
関係性を悪いものにしたくなければ、まず借りない事がベストですが、もし借りるにしても一度だけにしておきましょう。
そもそもお金が足りない状況にならないよう、普段から余裕を持った貯金をしておきましょう