節約術は無駄遣いの最大原因?お金がないなりの生活を楽しむコツとは

今月もゲームの課金や洋服のローンでお金が大変!またカードローンのお世話にならないと…。その生活、いつまで続けるつもりですか?安定が確約されなくなった現在、お金がないなりの生活を楽しむ方法を見つけないと後々大変なことになります。

お金を使ってもなんだか生活が楽しくない…という人は、憂さ晴らしと趣味を取り違えている可能性があります。憂さ晴らしでなく、本当に楽しいことを見つけてお金がない生活を楽しく乗り越える方法を考えましょう。

まずは「見えない借金」を日常生活から追い出そう!

仕事や学校から帰ってきて、今日いくらお金を使ったか正確な金額を言えますか?

お金がない!としょっちゅう言っている人は無意識のうちにお金を無駄遣いしていることがほとんどです。

コンビニでの缶コーヒー、スマホでのゲームなど、現代の生活は無意識のうちにお金を使ってしまうことが多い環境になっています。カードやスマホの決済アプリで支払いを済ませることも多く、現金を目にすることが少なくなっていることも無駄遣いに拍車をかけることになっているのかもしれません。

現金を使うのと、カードや決済アプリで支払いをすると、現金よりカードやアプリのほうが支払い金額が多くなる、という研究結果もあるようです。

とくにカードでの後払いは「見えない借金」といっても過言ではありません。カードでモノやサービスを購入した場合、その支払いはまずカードを発行している信販会社が支払います。その後、カード利用者に請求書が届き、決済日に銀行口座やコンビニで利用者が信販会社に料金を払うことになるのです。

言い換えると一定の期間、信販会社にお金を立て替えてもらっていることになるのです。これは立派な借金ですよね?リボ払いを利用すればさらに手数料も上乗せされますから、それだけ支払額が増えることになります。

まずは一か月の支出をチェック!必要のない出費が隠れている可能性が

お金がないなりの生活を楽しむには、このような「見えない借金」を極力減らす必要があります。今月いくら支払うのかきちんと把握していれば問題ありませんが、何に使ったか覚えていないのに毎月支払いが苦しい、という人はまずは明細をしっかりチェックして、何にいくら支払っているのかを確認しましょう。

携帯電話で利用していないサービスはないか?ついついだらだらとやり続けているゲームの課金が多くなっていないか?この洋服やバッグは本当に必要だったのか?一つ一つチェックしていくことで自分のお金の使い方が見えてきます。

毎月なんらかの返済に追われているといつまでも不安が消えず、精神的な安息を得ることが難しくなります。また、返済期限を過ぎると今度は遅延損害金が発生し、支払額がますます増えてしまうばかりでなく、信用情報に金融事故として履歴に残り、将来住宅ローンなど本当にお金を借りる必要が出てきたときに借りられなくなる可能性も出てきます。

まずは見えない借金をなくして手元に少しでも多くお金を残すことを優先しましょう。

クレジットカードも賢く使えば節約につながる

また、使っていないクレジットカードは一日も早く処分してしまうことをお勧めします。たいていのクレジットカードは利用額に応じてポイントが付きます。クレジットカードは自分に合ったものを1~2種類だけに厳選して利用するようにすれば、ポイントがたまりやすくなり、ほしいものをポイントで手に入れることが可能になり、節約につながります。「〇〇ポイント貯めて、××を手に入れる!」と目標をたてても楽しそうですね。

生活費の中で一番大きな割合を占めるのは家賃ですが、最近では家賃もクレジットカードで支払いができる賃貸も増えてきました。引っ越しを考えている人は家賃をクレジットカードで支払える物件を選べば、ポイントがたまりやすくなります。

使わないクレジットカードは管理もおろそかになり、知らない間に第三者に使われてしまう可能性もあります。今後利用する見込みのないクレジットカードは徹底的にリストラしてしまいましょう。

時短・便利・コスパという言葉に騙されず本当に必要な物だけを選ぶ

最近は家電やキッチン用品を中心に様々な便利グッズが出回っています。100円ショップの便利グッズもテレビで特集が組まれるほど人気があります。しかし、こうした便利グッズを衝動買いしたものの、1~2回しか使わず、あとは戸棚の奥にしまいっぱなし…ということが多いのも事実です。たとえ100円でも10個買うと1000円以上消費することになってしまいます。

時短・便利という言葉に飛びついてあれこれ買っていると、これも無駄遣いに繋がってきます。どんな道具が役に立つのかは一人一人のライフスタイルによって違ってきます。

あなたの友人や有名ブロガーがどんなに「便利だ!」と言っても今のあなたの生活に役に立つとは限りません。

まずは商品をじっくり観察して、今の自分の生活に本当に必要か、似たようなものをすでに持っていないか、またはすでに持っているもので代用できないか考えてみましょう。そうして本当に自分に必要なものを厳選していけば、不必要なものにお金をかける習慣は徐々に消えていくでしょう。

光熱費の節約がおすすめできない理由とは

一見節約効果があるようで成果が感じられないのが「光熱費の節約」です。家電を使わないときはコンセントを抜く、水道に節水コマを入れる…などは節約の王道ですが、大家族はともかく、一人暮らしでこれらを実践してみてもじつは年間で1か月分の節約にもならないケースがほとんどです。

電気・水道は生活の絶対必需品です。必要な経費を削ろうとすると、心理的に意外と大きなストレスがかかります。一生懸命頑張っても年間2000円~3000円程度節約できるかどうかに神経をとがらせる生活なんて、非常に疲れると思いませんか?光熱費を浪費する必要はありませんが、やりすぎると生活が楽しめなくなるので注意が必要です。

暇な時間を楽しく学びの時間に変える!読書のすすめ

最近はアマゾンプライムやネットフリックスなど、様々な動画サービスが充実しています。しかし、その中で本当に楽しみにしている動画は意外と少ないということはないでしょうか?暇つぶしでボーっと見ているだけなら、ただ騒音を垂れ流しているも同然です。音楽の配信サービスも同様といえます。

そんな人におすすめなのが読書です。文庫本であれば一冊数百円で済みますし、それすらもったいないというのであれば図書館を利用すればいいのです。真夏、真冬の光熱費がかかる休日の何時間かを図書館ですごせば光熱費の節約にもつながります(笑)。

細かい字を目で追っていくなんてめんどくさい…休日はストレス解消のために使いたい、と思っていませんか?

実は読書には大きなストレス解消の効果があることが最近の研究でわかってきています。

イギリスのサセックス大学でどのような活動がストレスを軽減することができるかの実験が行われました。活動の種類別に心拍数、筋肉の状態を元にし、ストレス減少率を計測したところ、音楽鑑賞が61%、コーヒーが54%、散歩が42%、ゲームが21%でした。

音楽鑑賞もなかなかの数字ですが、ダントツで効果があったのは読書で、なんと68%という軽減率を見せたのです。しかもストレス軽減にかかった時間はたったの6分でした。(ゲームのストレス軽減率が意外と低いのにも驚かされますね)

人の脳はストレスを感じると偏桃体が興奮し、ネガティブな発想が止まらなくなるなってしまいます。しかし読書で(特に小説)本の内容に没頭すると偏桃体の活動が穏やかになりなることが確認されています。また、小説読むという行為は人の共感能力を高める効果があることもわかってきています。共感能力を高めると、孤独を感じることが少なくなり、ストレスが軽減するのです。

さらに読書は登場人物に感情移入したり小説を通して人間関係を楽しみながら学ぶこともでき、語彙も増えるためコミュニケーション能力も高まるという報告もあります。ビジネススキルを高めるために様々な専門書を読み漁っている人も多いかと思いますが、たまには現実を忘れて小説にどっぷりつかってみるのもいいかもしれませんね。

お金のかからない趣味を見つけよう!思わぬ副収入につながることも

読書に限らず、自分が楽しいと思うことに時間を使えばストレスを感じることもありませんし、お金を使うこともありません。

最近は会社員でも副業で収入を得る人が増えていますが、得意の編み物で作ったセーターやマフラーをブログで紹介したところ、購入希望者が殺到し、現在では月数万円稼いでいるといった話も珍しくはありません。

ゲームが好きであれば自分で研究した攻略方法をブログやyou tubeで公開すれば広告収入が得られる可能性もありますし、いっそ自分の理想とするゲームを開発することにチャレンジしてみてもいいでしょう。

ただし、自分が本当に楽しいと思うことに邁進するのが前提です。

趣味と思っていたのが実は憂さ晴らしでしかなかった、ということもあるかもしれません。一度自分の生活や価値観を冷静に見つめなおしてみましょう。