お金を借りる方法、と聞いてあなたならどんな方法を思い浮かべますか?銀行や消費者金融のカードローンで借りる、親に借りる、商品を質屋に持ち込んでお金に換える…など色々な方法があります。
中でもカードローンで借りるのが一般的な方法ですが「消費者金融などはあまり利用したくない」という方も多いと思います。
そのような場合には上記のように、親に借りたり質屋で借りたりするような方法がありますが、その他にも「生命保険を担保にお金を借りる」という方法があります。
この制度は契約者貸付制度という制度ですが、どのような仕組みなのでしょうか。今回の記事では、契約者貸付制度について紹介していきましょう。
契約者貸付制度とは保険の制度の一つであり、加入している保険の「解約返戻金」の範囲内で、保険会社から貸付をしてもらえる制度です。以下のような保険に加入していれば、利用できる可能性があります。
契約者貸付制度は、「解約返戻金の一部を一時的に利用する」という方法をとるため、保険を解約した時に支払われる「解約返戻金」のない保険に加入している場合はこの制度を利用することはできません。
つまり契約者貸付制度を利用したい場合は、解約返戻金のある保険に加入していることが第一条件となります。
例えばどのような保険会社でこの制度を利用できるのか?というと、以下のような保険会社が挙げられますが、この他にも利用できる保険会社はもちろんあります。
自分の加入している保険会社が契約者貸付を行っているかどうか、コールセンターなどで一度確認してみましょう。
この制度を利用するには、保険会社によって様々な申し込み方法がある上、商品によっては制度に対応していないということもありますので、まずは問い合わせてから以下のような方法で申し込みをしましょう。
申し込みを行うと、必要書類が送られてくるので、こちらに必要事項を記入し、提出します。
…以上で手続きが完了となります。借り入れまでは大体、申し込み後の手続きから、一週間前後です。どのように借りるかというと、指定の口座に振り込みが行われる形となります。
借り入れ限度額に関しては、解約返戻金の7割から9割を上限とする場合が多いようです。このため限度額は人それぞれ異なります。
なお、スマホアプリのある保険会社では、以上のような手続きが申し込みから借り入れまで、全てネット上で行える場合もあります。
スマホアプリなら、ネット環境さえ整っていれば、場所や時間も選ばずに自分の都合の良い時間に申し込みや問い合わせが可能なので、とても便利です。
「スマホアプリで手軽に申し込みたい」という方は、問い合わせの際に、アプリが用意されていないか?ということも合わせて確認しておくと良いでしょう。
手続きには以下のような書類が必要となります。申込書や請求書については、保険会社の所定のものがあるので、送ってもらうようにしましょう。
さて、返済方法ですが以下のような方法が挙げられます。いくつかの方法がありますので、自分の返済しやすい方法で返済をしましょう。
ちなみに、利息は長期間借りているほど、また借りている金額が大きいほど膨らみます。元金(借りた金額)の他に余計なお金を支払いたくない、という方はなるべくこまめに返済し、早めの完済を目指しましょう。
以上のように、解約返戻金のある保険に加入していれば利用できる契約者貸付制度ですが、利用する際の注意点について紹介しておきましょう。注意点は大きく分けて2つ挙げられます。
この制度は解約返戻金から借りるため、長期に渡って貸付を受けている場合や、大きな金額を借りている場合、解約返戻金が必要になった時や保険金が必要になった時に、予定していた金額が受け取れないという場合もあります。
このような状態を避けるためには、借り入れは計画的に行い、借りたものはなるべく早めに返済をする…ということがとても大切です。
また、返済が滞ってしまうと保険契約自体が失効してしまうこともあります。特に借り入れ金が解約返戻金の額を超えてしまうような場合は要注意です。
その他、「お祝い金」などが用意されている商品の場合、お祝い金から返済額が差し引かれてしまうこともあります。
以上のような様々なデメリットが挙げられるため、契約者貸付制度を利用するならごく短期間での利用がおすすめです。
長期に渡る利用をすると、上記で紹介した通り、もし保険金が本当に必要になった時「これだけしかもらえないの?足りない!」という危険性が出てきます。
契約者貸付制度を利用する場合、借りたらなるべく早めに完済する、ということを常に心がけて、ダラダラとした利用は避けるようにしましょうね!
契約者貸付制度で借り入れをする場合の特徴…
借り入れ限度額 | 解約返戻金の7〜9割が上限 |
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年利 | 保険会社によって1%〜7% |
担保 | 不要 |
審査 | なし |
信用情報機関への登録 | なし |
申し込み方法 | ネットや窓口、郵送などで一週間程度で借り入れ可能 |
今回の記事では、契約者貸付制度について紹介してきましたがいかがでしたか?契約者貸付制度は便利な制度ではありますが、様々なデメリットもあります。
利用する際はなるべく短期間で計画的に利用するようにし、できるだけ早めに完済するように心がけましょう。
利用方法については、保険会社によって申し込み方法が異なりますので、コールセンターなどに問い合わせをして確認する必要があります。
保険会社によっては、インターネットやスマホアプリなどで申し込みから借り入れまでの手続きが全て完了できることもありますよ。
契約者貸付制度は商品によってはカードローンを利用するよりも、利息が低い場合もあり、お得に利用できる商品です。
しかしながら、ダラダラと長期に渡る借り入れなどを行っていると、様々なデメリットもあります。
利用するなら一時的な利用にとどめ、返済は自分の返しやすい方法で、なるべく早く完済するようにしましょう。