結婚したいけど、自分も相手もほとんどお金がない!このまま結婚しても将来が不安…。給与が上がらないのに物価、消費税は上がる一方。お金に関する不安はぬぐい去ることができません。
不安を少しでも少なくするには現実をしっかり直視する必要があります。現状が把握できなければ対策をとることはできないからです。とくにお金がない者同士の結婚は今しっかり必要なお金の計算をしなければあとで経済的に困ることになります。
お金はしっかり勉強した人にしか味方してくれません。結婚前にお金についてここで学んでおきましょう。
貯められる人と貯められない人の差は単純です。
収入の範囲内であらかじめ決めた以上の金額を使わない。
これを徹底できるかどうかが大きな差を生みます。
収入が少なくてもあらかじめ決められた額で生活して、残りを貯蓄に回せば自然にたまっていきますし、高収入でもそれ以上にお金を使っていれば当然貯金はできません。お金がない者同士が結婚する場合は双方、なぜお金がないのか理由をはっきりさせる必要があります。
お金がない理由で多いのは以下のようなものが挙げられます。
大別すると「自分の努力次第でどうにかなる」ことと「自分の努力だけではどうにもならない」の2種類にわけることができますが、4以外は自分の努力で改善できそうです。
まずは自分のパートナーと話し合って、なぜ自分たちにお金がない理由を徹底的に洗い出しましょう。
自分が改善する気が合っても相手にその気がなければ、いつまでたってもお金はたまりません。
特に、2の理由でお金がたまらない人は、結婚しても自分の趣味にお金をつぎ込み続ける可能性があります。
人間、長年続けてきた習慣はそう簡単に変えることはできないのです。
結婚が決まったから、さあ貯金しよう!と一日で変わることは期待しないほうがいいでしょう。
3の借金は人それぞれ理由があります。奨学金や自営業での資金の借り入れはやむをえませんが、2のような自分の趣味にお金をつぎ込んでいるようであれば、結婚相手としては要注意です。たまに、親兄弟の借金を背負っている人もいますが、法的には家族の借金を返済しなければならない義務はまったくありません。
借金した本人に返済能力がなければ任意整理や自己破産などの手続きをして生活を一新させたほうがいいでしょう。
6も要注意です。今はブラック企業やサービス残業が社会問題になっていますが、そういった理由もないのにただつまらないとか、ちょっと人間関係に躓いただけですぐ仕事をやめてしまう人は結婚後、苦労することになります。相手がお金に対してどんな意識をもっているのか、しっかり見極める必要があります。
結婚は当人同士の自由意志ですから、お金がないということが結婚してはいけないということではありません。しかし、お金のない者同士の結婚は金銭的に余裕のあるカップルに比べるとかなり高いハードルをこえなければならないことを覚悟したほうがいいでしょう。
まず、新婚生活を始める場所ですが、どちらかの実家に親と同居できるならそれほど心配はありませんが、アパートやマンションを借りてゼロから新生活をはじめるとなると、かなりお金がかかります。
引っ越し代はもちろんのこと、敷金、礼金、家財道具や家電もかいそろえなければなりません。新婚生活を始めるために必要な金額は70万円~100万円という調査結果もあります。
「おめでた婚」になるとさらに費用がかさみます。
また、子どもが生まれたら万が一のときのために保険に加入することも考える必要があります。日本の平均的な家庭では月1万円~3万円の保険に加入していることが多いようです。
今後の生活を考えると1円でも多く出費は押さえたいところです。まず引っ越し費用ですが、必ず複数の業者の見積もりをとりましょう。引っ越し業者によっては荷造りをすべてお任せできるコースもありますが、極力自分たちの手で荷造りを終えるようにしましょう。
引っ越しは時期によっても費用が違ってきます。人の移動が激しい3月~4月は引っ越し代が高くなる傾向があります。できれば引っ越しはこの時期を避けるおうにしましょう。また、引っ越し代は可能であればクレジットカードで支払いましょう。ポイントがついて、高額な買い物が発生したときに安く購入することができます。
家財道具、家電はどちらかが一人暮らしをしていたのであれば、引き続きそれを利用するようにしましょう。新しく購入したいのであれば、家電のモデルチェンジの時期を狙って購入するのがおすすめです。新しいモデルが販売されると、以前のモデルは在庫を早くなくすために大幅な割引となります。
家電のモデルチェンジ時期はメーカーや種類によって違ってきますが、おおよそ下記のようになっています。
また、量販店で思い切ってまとめ買いをすると大幅な値引きをしてくれることがあります。高額な買い物をすればポイントもたまるので次回高い家電を買う時にお得に購入することができます。
新品にこだわらないのであれば、ジモティのように無料で自分の不用品を譲りたいと思う人を仲介してくれるサイトを探して手に入れるという方法もあります。
ただ、大型の家具や家電が多いとそれだけ引っ越し費用もかさんできます。あまり古いようであれば思い切って処分して、新しいものを買うほうが長い目でみればお得になることもあります。
「出産育児一時金」は、妊娠4か月以のすべての女性が給付対象になります。企業健康保険、国民健康保険いずれかに加入していれば受給資格が得られます。
基本的には一律42万円ですが、産科医療補償制度に加入していない医療機関で出産した場合の支給額は40万4000円となっています。
健康保険によっては、付加給付金が追加されることもあります。の有無は、各健康保険組合に問い合わせてみましょう。
支給額は会社を休んだ日数で算出され、一日当たりの支給額は給与の2/3に相当する額が支給されます。育児休暇などで休職中でも給与が支払われ、その額が出産手当金の額を下回った場合は出産手当と給与の差額が支払われることになります。詳細はそれぞれの保険組合に問い合わせて確認してみましょう。
お金がなくても結婚することはできますが、二人のお金に関する考え方が違いすぎると後で二人の関係に大きな溝を作ってしまうことも考えられます。
まずは、何にどれだけのお金が必要なのかを洗い出して、そのうえで今後の生活の計画を立てましょう。
二人で話し合っているうちにお互いの価値観に気づくことができるはずです。あまりに価値観が大きく異なっていたら、早いうちにすり合わせられるようにしましょう。お金の問題は人間関係に大きく影響します。結婚してから「こんなはずじゃなかった!」と後悔しないようにお互い最善を尽くしてくださいね。