普通に生活をしていれば、お金が足りなくなる事はまずあり得ません。
自分にお金を貸す気がなくても、身近な人に「お金を貸して欲しい」と急に頼まれてしまって、驚いてつい貸してしまった…なんて人もいるでしょう。
そもそも「お金を借りたい」と頼んでくる人は、どんな心理状態なのでしょうか。
お金を借りる人がいるのは、当然ながらお金を貸す人がいるからです。
それぞれの心理状態を考えながら、合わせてどう断ればいいのかをご紹介していきます。
恋人や親、友達などにお金を貸して欲しいと頼まれる事があるかもしれません。
同じ「お金を借りる」という行為でも、間柄によって意味合いは変わってきます。
なぜその関係の人に頼んだのでしょうか。深く考えてみると、その人の心理が見えてくるかもしれません。
しかし中には「誰でもいいから借りたい」と、関係性を問わず、闇雲に借りている人もいると思います。
あくまで傾向になりますが、参考にしてみましょう。
恋人は、恋愛感情があって成り立っている関係です。
何でも頼める関係である、つまり「頼めば貸してくれる相手」と思われている可能性が大きいと言えます。
友達関係と違うところは、恋愛関係を盾に「ここでお金を貸さないとフラれてしまうかもしれない」と相手に思わせる可能性があるという事です。
お金で揉めたくないと思って、つい貸してしまって…というパターンも多いそうです。
一度お金を貸してしまうと、繰り返しになる事も少なくありません。
恋人を都合の良い相手だと思っている事もあります。お金を貸して欲しいと頼まれた時には、今後の付き合い方自体を考えた方が良いかもしれません。
親子の間でお金の貸し借りをする事もあります。
自分の親であれば、子であれば、絶対に自分の味方である安心感から借りてしまう人も多いようです。
親子間のやり取りであるため、他の人に知られる事もなく、白い目で見られる事もありません。
もちろん親子間なので、状況によっては大きな額の貸し借りがある事もあるでしょう。
しかし、いくら親子と言えど、借りたお金は返さなくてはなりません。
親しさから、つい返済がなあなあになって…というパターンも珍しくありません。
しかし親子間であっても、裁判が起こる事もありますし、場合によっては慰謝料が請求される事も考えられます。
大げさに感じるかもしれませんが、お金を借りる・貸すという事の責任感をよく自覚しておかなくてはなりません。
お金を借りる人は、どの人が借りやすい・借りにくいというのを判断しています。
残念ながら、友人にお金を貸して欲しいと頼まれた場合「この人からなら借りられる」と判断されているのです。
自分の後輩で立場的に断りにくい人、性格が大人しくて断る事が苦手そうな人を選ぶ傾向にあります。
言ってしまえば、見下している人、なめている人に声を掛けているのです。
とにかく自分よりも弱い人間を選んでいるので、毅然とした態度で対応しましょう。
職場の人にお金を貸して欲しいと頼まれると、何となく断りづらいものです。
ましてや、職場はほとんど毎日通う場所です。関係を悪くしないために、ついお金を出してしまう事もあるでしょう。
お金を借りる人は、その断りづらさを狙ってくる事もあります。
相談と称して大きな金額を借りる場合もありますし、「帰るための電車賃がない」などと細かくお金を借りて、そこからなあなあにして返さない場合もあるそうです。
どうしてもお金を貸したい場合には、第三者を立てるなどして、必ず回収できる状態にしておきましょう。
そもそも「働いている時点で無収入ではない」という事を思い出すべきです。
身近な人にお金を借りるのではなく、消費者金融から借りている人は、プライドが高い人(見栄っ張り)が多い傾向にあるようです。
なぜなら、お金がない事を人に言うのは恥ずかしいと思っているため、自分でなんとかしようとするのです。
そんな人が、他人に「消費者金融を利用している」と知られる時点で、もうどうしようもなくなっている場合も少なくありません。
そもそもは、自分がお金の管理ができていなかった事が原因です。
今後しっかり返せるかどうかも分かりません。保証人を頼まれても、絶対に断るようにしましょう。
真面目に生活をしていれば、お金が足りなくなる事はありません。
なにかの原因があって足りなくなったとしても、人に借りるのは最終手段と言えるでしょう。
では、人にお金を借りる人はどんな性格の人なのでしょうか。
もちろん個人差はありますが、傾向を確認していきましょう。
お金が足りなくなるという事は、収入と支出の計算ができていない状態です。
つまり、お金の使い方に無計画な人が多い傾向にあります。
人に頼んで貸してもらおうとしている、その場しのぎの考え方と言えるでしょう。
自分の収入額、必要になる支出はある程度、予測ができるはずです。
計画性のなさが問題なので、いくら収入が増えたところで、問題の解決にならない場合も多いようです。
お金の貸し借りが発生する時、人間関係にも何らかの影響が発生します。
そのため、人に頼まない、そもそも足りない状態にしない、という考え方が普通です。
しかし人に簡単にお金を借りようとする人は、人間関係を軽々しく思っている傾向にあります。
「この人との関係はどうなっても構わない」「この人なら簡単に貸してくれるだろう」と、相手を下に見ている事も珍しくありません。
軽々しくお金を借りる人は、人間関係を大事にしていません。
例え良い人だと思っていても、根本的には「この人との関係がどうなってもいい」と思われている可能性は、考えておいた方が良いでしょう。
欲しいものがあった時、普通であれば「今はお金がないからやめておこう」と控えておきます。
しかし、お金の貸し借りが発生するような人は、無理にお金を使ってしまう傾向にあります。
これは、お金が払えない事が恥ずかしい、見栄を張る気持ちである事も多いそうです。
あまりお金がないにも関わらず、ブランド物を買ってしまう、周りの人に太っ腹におごってしまうという行動が見られる人は、このタイプと言えます。
見栄を張ってその場をなんとか凌いだとしても、結局は、お金が足りなくなってしまった自己責任です。
周りにおごってくれる等の行動があるので良い人に見えまずが、注意が必要です。
そもそも何故人にお金を借りるかというと、依存心が強いためです。
ギャンブルや酒、タバコ、他にも買い物依存など、何かしらにお金を使う事に依存している人が多いと言えます。
また、「大変な状況になっても、誰かが貸してくれるだろう」と、他人に依存をしています。
借金を繰り返す人は、他人に頼って何とかしてもらった、という成功体験があるために、余計に繰り返してしまう事も多いそうです。
一度お金を貸してしまうと、そのまま依存をされてしまう事もあるので、注意が必要です。
お金を借りる人がいるのは、お金を貸す人がいるからです。
落ち着いて考えてみれば「お金を貸さない方が良かった」という場面も多いと思います。しかし、それでも貸してしまう人はどうしてもお金を出してしまいます。
お金を貸してしまう人は、どんな心理・性格なのでしょうか。
お金を貸してしまう理由にありがちなのは、「断れない」というものです。
気が弱い、立場上はっきりと断れない、断るのを怖がってしまう、といった特徴があります。
また、相手を心配してしまって貸してしまう場合もあります。
自分が貸さないと死んでしまうのではないか、闇金に行ってしまうのではないかと心配してしまうパターンです。
優しいとも言えますが、結局は相手の依存心を高めているだけとも言えます。判断は慎重に行いましょう。
後輩などの立場が下の人に頼まれた時、ついお金を貸してしまったという人もいるかもしれません。
これは困っている人を助けたいという気持ちよりも、助けている自分に酔っている・相手を下に見ている、というパターンもあり得るそうです。
人に頼られるという事は、満足感も得られます。特に男性は、優位な立場になりたがる人も少なくありません。
しかし、例え対等な友人関係であったとしても、お金を貸した時点で上下関係がはっきりと決まってしまいます。
その場は気持ちが良いかもしれませんが、相手を下に見ている気持ちはないのか、よく考えてみましょう。
突然頼まれたので、ついお金を貸してしまったというパターンです。特に頼まれ慣れていない人に多いようです。
「今日帰れないから交通費を出して」「すぐに返すから今だけ貸して」といったように、その場で慌てて財布を開かせる事もあります。
勢いでついお金を出してしまい、そのまま返済がなあなあになってしまう事も珍しくありません。
よく考えてみれば、相手の言い分がおかしい事や、お金を借りる以外の手段がある事に気づけるかもしれません。
どんな理由であれお金を貸して欲しいと頼まれた時には、一旦落ち着いて考えてみましょう。
何度もお金を貸している人に多い「もうこれで最後にしよう」という心理があります。恋人関係でお金の貸し借りをしている人に多い考え方です。
このお金を貸したらもう縁を切ろうと思いながら、ズルズルと関係を続けていってしまうパターンです。
最後だからという言い訳をつける事で、お金を出すハードルは下がります。自らハードルを下げながら、繰り返しお金を貸してしまう悪循環に陥っているのです。
また、お金を借りる方もその心理を分かっているために「これで最後にするから」という頼み方をします。
本当に終わりにしたいのであれば、「最後」を作らず、そもそもお金を貸さない判断が大切です。
お金を貸したくないと思っても、どうしても断りにくいと感じる事があるかもしれません。
相手も「断りにくい」という立場や状況を利用してくる事も多いため、余計に難しくなる事もあるでしょう。
もし頼まれた場合にはどんな対応をすれば良いのか、先に考えておく事で心の準備をしておく事ができます。
お金を貸して欲しいと頼まれた時、とにかく断るという方法も、非常に有効です。
シンプルな方法ではありますが、初めから毅然とした態度で「貸さない」と言う事で、相手も粘らずに諦める事も多いようです。
お金を借りたい人は、チャンスがありそうな人を狙って頼んでくる傾向にあります。
とにかく隙を与えずに、はっきりと断る事がポイントです。
承諾してしまって後から困る事はありますが、断って、後から困る事は一切ありません。迷いそうになったらまず断ると覚えておきましょう。
はっきりと断るのが難しいという人は、逆に「自分もお金に困っている」と言ってみましょう。
お金を借りる方も、お金がない人から借りる訳にはいきません。
また、「こうしたらお金がたまるよ」などとお金を作る事を提案された場合には、全く同じ言葉を返せます。
多少わざとらしいかもしれませんが、お金がないというスタンスを貫きましょう。
しかし、給料日後など明らかにお金を持っている時を狙われてしまう可能性もあります。
その場合にも、断る口実をしっかり見つけておきましょう。
お金を貸して欲しいと頼む人は、お金がないからです。
その原因の多くに、ギャンブル癖があるという事が挙げられます。ギャンブルにハマってしまったために、お金がなくなってしまうのです。
お金を貸すのではなく、根本的な治療を勧めてみる事もひとつの方法です。
ギャンブル依存症は精神疾患として扱われており、心療内科での治療で改善する事もあるそうです。
お金を貸すか貸さないかではなく、治療をするかしないか、という話に変えてしまう事で、遠回しに断る事もできます。
お金を貸しても何の解決にもならない、根本的な治療をして欲しいと頼む事で、相手も「自分を心配してくれている」と感じる事ができるでしょう。
ただし、言い方を間違えれば怒らせてしまう事もあります。伝える時は言葉を選びながらにしましょう。
お金を貸して欲しいと頼むという事は、手元にお金が欲しいという状態です。
つまり、お金を稼げる方法を提案する事でお金を貸さない方向に話を持っていけます。
副業も多くの種類があるため、検索すれば何かしらヒットします。
本当に稼ぎ方が分からないだけの人であれば、稼ぎ方を教えればその方法でお金を作る事ができるでしょう。
それでも「そんな時間はない」「急いでいるから」と食い下がってくる人もいますが、お金を稼ぐ事は、それだけ時間がかかる事だという説明もできます。
お金を借りたいという人は、とにかく楽にお金を作れる方法を探しています。そこで稼げる方法を提案されて、面倒くさがって話を終わらせる事もあるそうです。
お金を貸すこと以外の協力はできる、という姿勢を見せる事で、関係を悪化させない効果もあります。
緊急でお金を必要としている人は、切羽詰まっています。とにかくお金を作ろうと焦っているために、精神状態が普通でない場合もあるでしょう。
相手の精神状態がおかしい時に言い合いをしても、良い結果は生まれません。
話が通じないと感じた時には、すぐに距離を置きましょう。話し合いをする事で自分が疲れてしまうだけです。
大切な相手なら別ですが、そもそも大切な相手であれば「お金を貸して欲しい」とは言ってきません。
相手を説得するのではなく、すぐに逃げてしまいましょう。時間を置く事で、相手も自分も冷静になる事ができます。
お金を貸す人の心理・性格傾向を、一度振り返ってみましょう。
思い当たるところはないでしょうか。
その上で、お金を貸して欲しいと頼まれた時には以下の事を試してみましょう。
お金の貸し借りがあるのは、普通の状態ではありません。
相手の心理・性格の傾向をよく考えて、慎重に判断をする必要があります。