お金がないときのレシピをひねり出すコツが知りたい!

今月はいろいろ出費が多くて本当にお金がない!月末までの食費ももつかどうか不安…。こんなとき、あなたはどう乗り切りますか?百円ショップでカップラーメンやレトルトカレーを大量に買い込む人もいるようですが、それでは体をこわしてしまいます。

お金がなくても、ちょっとした工夫できちんと栄養をとれるレシピはいくらでも作ることができます。お金がないときのレシピのコツを考えてみましょう。

お金がなくても必要な栄養を維持できるレシピを考えよう

お金がないときの料理というと、なるべく安くおなかをいっぱいにできることに重点が置かれがちですが、値段と分量ばかりに気を取られると必要な充分に取れず、スナック菓子やインスタントラーメンばかり食べているのと変わらなくなってしまいます。栄養が偏ると体調を崩して仕事や勉強に集中できず、生活に支障が出てきます。

節約も大事ですが、健康を保つためにも栄養のバランスはしっかりと考えてレシピを考える必要があります。

人間が絶対に取らなくてはならない栄養とは

健康を保つために最低限な栄養は以下のようなものがあります。

糖質

体や脳を動かすために必要になります。糖質が足りなくなると脳がうまく働かなくなったり、エネルギーを補うために筋肉や脂肪が分解されてしまい、健康を損なうことになります。

たんぱく質

筋肉や内臓、頭髪、爪を作るのに必要な栄養です。ホルモンの分泌にもたんぱく質は欠かせません。酵素や免疫細胞を作る役割もあります。たんぱく質は体内でアミノ酸に変化して、細胞やDNAを作るのにも重要な働きをします。

アミノ酸は体内で合成できるものとできない物の2種類があります。体内で合成できないものは必須アミノ酸と呼ばれ、食品から摂取するしかありません。

脂質

エネルギー減になる栄養です。細胞膜や臓器、神経を構成するためにも必要です。ほかにもビタミンの運搬や体温を保つ、肌にうるおいを与える、ホルモンの働きを促進するという役割があります。

ビタミン

血管や粘膜、皮膚、骨の健康を保ったり、新陳代謝を正常にする働きがあります。体内ではほとんど作ることができない栄養素なので、やはり食品から摂取する必要があります。ビタミンは水に溶けやすい水溶性ビタミンと油に溶けやすい脂溶性ビタミンがあり、特性によって調理方法を変えると効率的に摂取することができます。

ミネラル

カルシウム、鉄、ナトリウムなどがあり、骨や歯を作るのに役立ちます。ミネラルも体内で作ることができません。不足すると貧血、甲状腺腫、骨粗鬆症などの症状が出て、日常生活が困難になります。

レシピを考えるときはこれらの栄養素が充分とれるよう配慮して考える必要があります。

また、このほかにも食物繊維など直接体を作る栄養素でなくても健康を保つために必要な栄養が取れるように配慮しましょう。

調味料をあれこれ買う必要はない!おいしい料理は少しの塩で十分

おいしい料理を手早く作るために、「〇×の元」といったような出来合いの調味料を利用することも多いかと思いますが、こういった調味料は塩分や糖分が必要以上に入っているばかりでなく、体に悪影響を及ぼす添加物がふくまれていることも珍しくありません。

たまになら構いませんが、何日も続けて食べると塩分や糖分の取りすぎになるばかりでなく、添加物によってアレルギー症状が出てしまう可能性もあります。

また、材料費や人件費がかかっているためコストパフォーマンスの面からいってもおすすめできません。冷凍食品も同様です。

食品には、それぞれ独自の味や風味、香りや歯ごたえがあります。それらをうまく生かす調理をすれば人工的な調味料に頼らなくても充分おいしい食事をつくることができます。

食材そのものの味を引き立たせたいのであれば、食品の重さに対して2~3%の塩が最適な量といわれています。また、火加減も重要です。例えば鳥もも肉のソテーであれば、塩を肉の皮目に一振りして、弱火でじっくり両面焼けば肉汁を逃がさず、おいしく調理することができます。それぞれの食材に合った火加減を研究しましょう。

野菜はほかの食品との組み合わせ次第でおいしくなる!

健康を保つためには野菜も欠かせません。野菜には様々なビタミンが含まれますが、ビタミンは先述したように水溶性と脂溶性があります。水溶性のビタミンCが多く含まれる野菜は、過度に水洗いしたり火を長時間通り過ぎると栄養が失われてしまいます。

カロチンのように脂溶性のビタミンが含まれる野菜は油でいためたり、肉や魚と一緒に摂れば栄養のバランスもよくなります。食材を買うときは値段も大事ですが、それぞれの食品の栄養素との相性も研究しましょう。

お金がないときに食材を上手に選ぶコツが知りたい!

食材はなるべく多種多様にそろえるのが理想的ですが、本当にお金がない時はそうも言ってられません。食費を少しでも安く上げたいのであれば以下の点に注意して食材を選びましょう。

  • 日持ちする
  • いろいろな料理に応用できる
  • 腹持ちがよい

栄養のバランスと上記3つの条件をそろえた食材の例を挙げてみましょう。

  • ヨーグルト
  • 豆腐
  • ロースハム
  • 魚の加工品(サバの水煮の缶詰、魚肉ソーセージなど)
  • 納豆
  • ブロッコリー
  • 人参
  • バナナ
  • キウイ

以上のようなものベースにして食材をそろえると、糖質・たんぱく室・脂質・ビタミン・ミネラルがバランスよく取れます。上記以外の食品でも火を通して腐りにくくしたり、簡単な総菜を作って冷蔵庫に作り置きしておけば仕事で忙しい人でも栄養が偏る心配がありません。

食材からレシピを考えると食費が安上がりになる!

自炊は食費が安くなるほかに、自分で自由に食材を変えられるところが節約派には魅力です。

食材が一つくらい足りなくても自分で食べる分にはなんら不都合はありませんし、ほかの食材で代用することも可能です。無理に市販のレシピ通りにつくる必要はありません。自分が満足できれば市販のレシピに当てはまらない料理になってしまってもかまわないでしょう。

最初からガチガチにレシピを考えてから買い物に行くと、あまり使わない食材まで買い込んで冷蔵庫で腐らせてしまったり、思いのほか高くてメニューをゼロから考え直すことになったりとお金も時間も余計にかかることになります。

メニューは食材を買う時は今ある食材から考えて足りない物だけを買ったり、週一回安売りのものを買いだめして、そこからレシピを編み出すほうが食費は安くなります。

たとえば冷蔵庫にひき肉と豆腐が残っていれば、麻婆豆腐にしたり豆腐入りハンバーグにすればタンパク質は補えます。この週はビタミンを補充する野菜や果物を中心に買い物をすればいいわけです。

食材を買いに行くとき絶対にやってはいけないこととは

また、食材を買いに行くときは必ずおなかがいっぱいの時にしましょう。すきっ腹で買い物に行くと、必要のないお菓子や総菜までほしくなってついあれこれ買い込んでしまい、余計な出費が増えてしまいます。

お金のないときこそ、腹持ちのよい栄養豊富な料理レシピで乗り切りましょう。

インターネットを活用して使えるレシピを増やそう!

最近はインターネットにもたくさんの節約レシピが載っています。ただおなかをいっぱいにするだけが目的ののものから、きちんと栄養のバランスを考えたものまでピンからキリまでありますが、先述した必須栄養素のバランスを考えながら見ていけば、おのずと自分に必要なレシピは絞り込まれていくはずです。

お金がないからといって節約を意識しすぎて食事をおろそかにすると健康を損ねてしまいます。健康を損ねると最悪職を失ってしまうことも考えられます。外食に頼りすぎても栄養が偏って健康を維持することがむずかしくなります。日頃から、楽しんで作れるレシピを考えておきましょう。