カードローンを利用する際、金利を見てなるべくお得なカードローンを選ぶ方が多いと思います。
しかし、カードローンは金利以外にも返済方法をしっかり確認しないといざ返済する時困ってしまうことも多いのです!
「そうは言っても、返済方法ってどんな種類があるの?」
「返済方法を確認する際のポイントって何?」
そんな疑問に応えるため、返済方法を確認する際のチェックポイントや各カードローン会社の返済方法の傾向を徹底解説しちゃいます。
カードローンは毎月、決まった金額を返済していきます。
これを「約定返済」と言い、完済までこの約定返済を繰り返していく必要があります。
そのためカードローンの返済方法を確認しないまま契約をしてしまうと、毎月の返済のたびにやりづらい方法で苦労したりして、返済の遅延などを引き起こしてしまう危険性が高くなってしまうのです。
一般的に、カードローンの返済方法には以下のようなものがあります。
返済方法 | 詳細 |
---|---|
インターネットから返済 | インターネットバンキング、Pay-easyなどを利用しインターネットやスマホから返済する方法 |
ATMから返済 | カードローン会社の自社ATM、もしくはコンビニなどに置いてある提携ATMより返済を行う方法 |
自動引き落とし | カードローン会社に登録した銀行口座より返済日に自動で返済額が引き落とされる方法 |
返済用口座への振り込み | カードローン会社の指定する口座へ返済額を振り込む方法 |
店頭窓口での返済 | 店舗の窓口で直接返済する方法 |
これら様々な方法の中から好きな返済方法を選べる会社もあれば、1つの方法でしか返済できない会社もあるなどカードローンの返済方法は会社によって大きく異なります。
また、利用できるATMや銀行口座が限られている場合もあるため、同じような返済方法でも使用感は全く違うこともあります。
では、契約前に返済方法を確認する際、どんなところに気を付けたら良いのでしょうか?
下記より、返済方法を確認する際のポイントを3つ説明していきます。
まず、返済方法を確認する上で1番重要なのが「返済方法が自分にとって使いやすいかどうか」という点です。
例えば、ATMからの返済する方法でもATMなどが近所にたくさんある人は困りませんが、近所に対応するATMが無かったり海外出張などが多く返済期間に日本にいない人は使いづらいなど、同じ返済方法でもその人にとっての使い勝手は全く異なります。
そういった場合、ATMが近所にない人は自動引き落としなどを選べば困りませんし、海外出張が多い人もインターネットからの返済を選べばネットさえつながっていれば世界中どこからでも返済出来ます。
カードローンは職場や近所の人にバレたくないからと遠くの店舗に赴いたり、WEBを利用して契約を結ぶ方も多いので「どこで、どうやって」返済すれば良いのかはきちんと確認しておきましょう。
特に、返済にATMを利用する際は、カードローン会社のホームページに利用できるATMの一覧や地図検索が出来るリンクが張ってあることも多いので、是非利用してみて下さい。
「実際に使ってみるまでよく分からない」「もっと自分に合った方法があるかも知れない」と不安な方は、なるべく多くの返済方法があり後から変更も可能なカードローン会社を選ぶのもオススメです。
他にも、返済日を忘れそうで不安な人は自動引き落としにする、普段在宅で外出が面倒な人はインターネット返済も利用できるところにするなど、自身の性格、行動パターンなども加味した上で選んでみて下さい。
カードローンの返済では、ATMや口座への振り込み、窓口で返済をする場合に手数料がかかることがあります。
特にATMは、カードローン会社の自社ATMは手数料無料ですが、コンビニや駅などに置いてある提携ATMでは利用する時間帯などによって110~220円ほどの利用手数料が発生します。
しかし、カードローン会社の中にはこの手数料を会社で負担し無料にすることをうりにしている会社もあります。
カードローンは、ただでさえ借りていた金額に加えて利息を支払わなければいけないので、余計な出費は少ない方が良いですね。
なので、返済方法ごとに手数料がかかるかあらかじめ調べておき、出来れば手数料無料のカードローンを選んだ方がお得です。
提携ATMは手数料無料ではなくても、カードローン会社の自社ATMであれば手数料はかからないので、その場合は自身の生活圏内に自社ATMの設置箇所が多いカードローン会社を選ぶと良いでしょう。
返済方法を調べる際に注意する点として、約定返済の他に「繰り上げ返済」と「全額返済」の返済方法もそれぞれ調べる必要があります。
「繰り上げ返済」は、任意のタイミングで約定返済額以上の金額を返済することが出来る返済方法で、「全額返済」はその時点での利息を含め借入金額を全額返済する方法です。
通常、約定返済で返済した金額は先に利子の支払いに充てられるため、最低金額だけ返していても元金はなかなか減りません。
しかし、繰り上げ返済で返済した金額に関しては全額元金の返済に充てられるため、元金を早く減らすことが出来ます。
さらに利息は日割りで発生しているため、早いうちに全額返済をしてしまえば利息があまりかからないうちに完済することも出来るのです。
そのため、カードローンの返済では毎月行う約定返済だけではなく、お金に余裕があるときに繰り上げ返済と全額返済を上手く利用していくことがお得に返済する重要なコツになります。
約定返済ではたくさんの返済方法から選べたのに、繰り上げ返済はATMからの返済のみ、全額返済は店頭窓口での受付のみとなっていた場合、近くに店舗が無ければ全額返済は利用しづらいですよね?
早めに、なるべくお得にカードローンを返済したいと思っている方は繰り上げ返済や全額返済ではどの返済方法を利用できるか調べておく必要があります。
約定返済の方法はホームページを見るだけで簡単に分かることも多いですが、繰り上げ返済や全額返済の方法は「Q&A」や「よくある質問」のページに書いてあることも多いので探してみて下さい。
カードローン会社によっては繰り上げ返済を臨時返済や随時返済、全額返済を一括返済と呼んでいるなど名称が異なることもあるので、よく分からなければ問い合わせ窓口に電話やメールで確認を取った方が手っ取り早いのでオススメです。
では、これらの返済方法で返済していく中で、万が一返済が遅れてしまったらどうなるのでしょうか?
まず返済が1日遅れるごとに「遅延損害金」という罰金のようなものを支払わなくてはいけません。
遅延損害金は通常の利息と同じく日割りで計算され、「遅延損害金=延滞元金×遅延損害金利÷365日×延滞日数」という計算式で求められます。
遅延損害金利はほとんどのカードローン会社で20%とされており、カードローンの最大金利が18%ほどであることを考えるとかなり高めと言えるでしょう。
返済が遅れてしまった場合、毎月の約定返済額に加えて返済日から遅れてしまった分の遅延損害金を上乗せして払わなくてはいけないので、返済が遅れれば遅れるほど返済すべき金額は増えてしまいます。
デメリットはこれだけではなく、遅延をしたという事実が「信用情報機関」に記録されてしまいます。
カードローンやスマホの分割払いなどを利用した際、完済までの履歴が各会社の所属している信用情報機関に記録されるようになっています。
この時記録される情報が「信用情報」であり、カードローンなどに申し込んだ際に返済能力を見る大事な指標として審査などに利用されます。
そこでもし遅延や滞納をしてしまうとその記録が残り、いわゆる「信用情報に傷がついた」状態となり、ローンやクレジットカードなどの審査に通りにくくなってしまうのです。
信用情報は完済日から最長で5年間保管されており、カードローンを利用している間はもちろん完済した後もかなり長い間残ってしまうので注意が必要です。
もし返済が遅れてしまった場合は、カードローン会社から電話や郵送などで連絡が来るので無視したりせず、すぐに事情を話し早めに対処をしましょう。
カードローン会社も返済をしてもらわなければ困るので、よほどの常習犯でもない限りある程度柔軟に対応してくれます。
カードローンの返済が厳しそうなときは、遅延する前に早めに相談窓口へ相談をしてください。
あらかじめ連絡をしておけば、その月は金利分だけの返済額に変更したり、約定返済額の見直しをしてくれたりなどその時々に合った対処をしてくれます。
また、うっかり返済日を忘れそうで不安と言う方は返済方法を自動引き落としにしたり、返済日をメールなどでお知らせしてくれるサービスを行っているカードローン会社もあるため、そのような会社を選ぶのも1つの手です。
このようにデメリットしかない返済遅延を防ぐためにも、返済方法の確認は重要になってくるのです。
返済方法はカードローン会社によってそれぞれ異なりますが、実は「消費者金融のカードローン」、「銀行のカードローン」、「クレジットカードのキャッシング」ごとに大体の傾向があります。
そこで、ここからはカードローンの種類ごとにどのような返済方法が多いのかご紹介していきます。
「消費者金融のカードローン」は、即日融資やWEB・アプリなどを利用して手軽に借り入れが出来るのが特徴です。
返済方法も3つのカードローンの中で一番種類が多く、以下のようになっています。
消費者金融のカードローン、返済方法 | インターネットから返済 | ATMから返済 | 自動引き落とし | 返金用口座への振り込み | 店頭窓口での返済 |
---|---|---|---|---|---|
約定返済の方法 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
繰り上げ返済方法 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
全額返済方法 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
繰り上げ返済や全額返済では自動引き落としは利用できませんが、それ以外の方法はどの返済でもほぼ利用できます。
ATMの利用手数料などは自己負担の会社が多いですが、提携ATMを含め手数料完全無料の会社もあるのでATMを頻繁に利用したい方にもオススメです。
消費者金融の自社ATMを利用する場合は、店舗や無人契約機など置かれている場所が限られていることもあるので、あらかじめ最寄りのATMをネット検索などで調べておいた方が良いでしょう。
返済方法は後から変更することも出来、その際もアプリやネットの会員ページから手軽に変更できる場合が多いです。
色んな返済方法があった方が安心、とりあえず返済方法が多い方が良いという人にオススメのカードローンです。
銀行のカードローンは審査には時間がかかりますが、金利が他に比べて安いことが多く利息を抑えやすいのが特徴です。
銀行カードローンの返済方法は以下のようになっています。
銀行のカードローン、返済方法 | インターネットから返済 | ATMから返済 | 自動引き落とし | 返金用口座への振り込み | 店頭窓口での返済 |
---|---|---|---|---|---|
約定返済の方法 | △ | △ | 〇 | × | × |
繰り上げ返済方法 | 〇 | 〇 | × | 〇 | × |
全額返済方法 | △ | △ | × | △ | 〇 |
約定返済の方法は自動引き落とし、全額返済の方法は店頭窓口のみといった場合が多いです。
ATMやインターネットからの返済は、一部のカードローンでは約定返済から全額返済まで、どの返済にも利用できる場合もあります。
自動引き落としの口座はカードローンを行っている銀行の口座を利用することが多く、銀行口座を持っていない人は契約時に口座開設の手続きも同時にすることが出来ます。
中には銀行口座を新たに作らずともカードローンのためだけの口座を別に作り、そこで返済や借入を行う場合もあります。
ATMなどの利用手数料は自己負担が主ですが、銀行ATMであれば商業施設や駅にあることも多いので自社ATMを探すのは比較的楽なことが多いでしょう。
ただし、全額返済は店頭窓口で手続きをしなければいけないことがほとんどなので、支店が近くにない、手数料をなるべく払いたくない人には少々利用しづらいかもしれません。
「クレジットカードのキャッシング」は、買い物などで普段使っているクレジットカードを使ってお金を借り入れることが出来、余分なカードを持つ必要がないのが特徴です。
クレジットカードのキャッシングの返済方法は以下の通りです。
クレジットキャッシングの返済方法 | インターネットから返済 | ATMから返済 | 自動引き落とし | 返金用口座への振り込み | 店頭窓口での返済 |
---|---|---|---|---|---|
約定返済の方法 | × | × | 〇 | × | × |
繰り上げ返済方法 | △ | 〇 | 〇 | 〇 | × |
全額返済方法 | △ | 〇 | △ | △ | × |
クレジットカードの約定返済の方法は、クレジットカードと紐づけをしてある銀行口座からの自動引き落としが一般的です。
また繰り上げ返済も自動引き落としを利用することが出来、追加で返済したい金額をネットや電話で指定する、あらかじめボーナスが入る月だけ返済額を上げておくなど方法は様々です。
ただし、約定返済の方法が自動引き落としほぼ一択になること、繰り上げ返済や全額返済もカード会社によってばらつきが大きいため、いろいろな返済方法があった方が良いという人はしっかりと確認をする必要があります。
クレジットカードの場合ATM利用手数料はほぼ自己負担になるので、そう言った場合は手数料のかからないインターネットでの返済が出来るカードを選ぶなどいろいろ検討してみて下さい。
それぞれのカードローン会社によっても使い勝手は一長一短なので、ある程度よさそうなカードローン会社がピックアップ出来たらしっかりと見比べた上で利用すれば、あなたにピッタリなカードローンがみつかるでしょう。
では、ここまでのまとめです。
このようにカードローンの返済方法はカードローンの種類によってある程度の傾向はありますが、カードローン会社によっても大きく異なります。
そのため、返済方法を調べたら完済までの返済計画を実際にたててみるのが1番です。
カードローン会社のホームページには、返済金額を計算するためのシミュレーターが付いていることが多いので、実際の返済額も踏まえてどのタイミングで繰り上げ返済などを行うか考えてみて下さい。
そうすれば、どういった返済方法があった方が便利で使いやすいかおのずと見えてくると思います。
是非この記事を参考に、自分に合ったカードローンを探してみて下さい。