審査が通りづらい?個人事業主がお金を借りる方法を目的別に解説

自営業やフリーランスなどの個人事業主として生計を立てていると、緊急な出費で資金の調達が必要になることがあります。

しかし一般的に個人事業主はお金が借りづらいと言われています。

この記事では個人事業主がお金を借りる方法を目的別に解説してきます。

個人事業主がお金を借りる際に審査に通りづらい理由

自営業やフリーランスなどの個人事業主は一般的にお金を借りる際の審査に通りづらいとされています。その理由は大きく2つあります。

収入が安定していない

まず借入を行う際は「返済能力があるかどうか」が審査の一つの基準となります。

そのため会社員とは違い収入が安定していない個人事業主は審査に通りづらい傾向にあるのです。

しかし収入を証明できる書類を用意することで、この問題は解決できることが多いです。詳しくは後半で解説していきます。

在籍確認が取れない

消費者金融でお金を借りようとすると審査の過程で在籍確認が行われます。勤務先に電話がかかってきて利用者の在籍が確認できれば完了となります。

しかし個人事業主の場合、個人で働いていることに加えて、固定電話を設置していない方も多くいます。

消費者金融によったは在籍確認は固定電話のみと定めている会社もあり、固定電話ない場合は審査が進められないことが考えられます。

そのため固定電話での在籍確認が取れない、個人事業主は審査に通りづらいと言われています。

このような場合は他の在籍確認の方法はないかを相談してみましょう。状況によっては対応してもらえる場合もあります。

個人事業主がお金を借りる方法を目的別に解説

ここからは個人事業主がお金を借りる方法を目的別に解説していきます。

長期的に低金利で事業資金を調達したい場合|日本政策金融公庫

事業資金を調達したいという場合は日本政策金融公庫を利用をおすすめします。

日本政策金融公庫では長期的に低金利でお金を借りることができます。

日本政策金融公庫は政策金融機関の一つで個人や中小企業に対して資金調達の支援をおこなっています。

もちろん個人事業主も利用することが可能であり、数百万程度のお金を年率2%程度という低金利で5年〜10年という長期的に借入を行うことができます。

また実績がない場合や事業の創業前でも融資を検討してもらえるため、一度相談してみましょう。

しかし日本政策金融公庫は申し込みから入金までに1ヶ月ほど時間がかかります。

そのため緊急で資金を調達したい方は他の方法を検討する必要があります。

日本政策金融公庫の特徴

  • 金利が低い(年利2%程度)
  • 長期的な借入が可能
  • 個人事業主や実績がなくても審査が通りやすい
  • 入金までに時間がかかる

緊急で事業資金の用意が必要な場合|ビジネスローン

日本政策金融公庫に比べると金利が高くなりますが、緊急で事業資金の用意が必要な場合はビジネスローンの利用が便利です。

ビジネスローンには銀行ビジネスローンとノンバンク系ビジネスローンの2つの種類があります。

銀行ビジネスローンは銀行が取り扱うビジネスローンです。

一般的にご利用のメインバイクで申し込みをすることで融資の相談をできます。しかし、近年では銀行からビジネスローン事業から撤退している場合が多いのでお使いのメインバンクに確認する必要があります。

ノンバンク系のビジネスローンに比べると金利は低く設定されています。入金は1週間程度で完了します。

次にノンバンク系のビジネスローンです。

ノンバンク系のビジネスローンは銀行以外の貸金業者によるビジネスローンのことです。

銀行のビジネスローンに比べ、市場規模が広く選択しやすいことが特徴です。

入金も銀行よりも早く最短即日から数日で振り込まれるため緊急時には便利なサービスです。

しかし銀行ビジネスローンよりも金利が高く設定されているため利用の際は金利の確認が必要です。

ビジネスローンの特徴

  • 金利は高め(年利3%〜18%)
  • 個人事業主で対応してもらいやすい
  • 入金は即日から数日と早い
  • 来店が不要な場合も多い

生活費を借入れしたい場合|消費者金融カードローン

個人事業主として生計を立てていると急な出費により生活費を借りたい場合は消費者金融のカードローンを利用しましょう。

事業資金のために借り入れたお金を生活費に費やすことは原則禁止されています。目的によって融資は区別しておきましょう。

消費者カードローンでは金利は18%ほどと高くなりますが、即日での融資が可能です。

短期的な少額の借入の場合は選択肢として入れておいてもいいでしょう。

また初回の利用の場合は30日間の無利息期間がついているものをあるので短期的な借入の場合はお得に利用できます。

消費者金融カードローンの特徴

  • 金利は高め(年利18%程度)
  • 入金は即日から数日と早い
  • 来店が不要な場合も多い
  • 審査が厳しい場合も

個人事業主がお金を借りる時に注意するべきこと

個人事業主がお金を借りる時に注意するべきことを見ていきましょう。

必要書類を用意しておく

審査が通りづらい理由であったように個人事業主は収入が安定していないと判断されがちです。

そこで審査の際には収入を証明できる書類を用意する必要があります。個人事業主は会社員とは違い給料明細がないため自分で用意する必要があるのです。

収入証明書としては

  • 所得証明書
  • 納税証明書
  • 確定申告書の写し
    • などが収入証明として利用できます。

      所得証明書は市役所、納税証明書は税務署、確定申告書は手元にある原本の写しでOKです。

      返済能力を証明できる書類を申し込みの前に用意しておくと審査をスムーズに進められます。

      緊急性を取るか、金利を取るか

      日本政策金融公庫を利用すると長期的に低金利でお金を借りられます。しかし入金には1ヶ月ほどの時間がかかります。

      一方でビジネスローンや消費者金融のカードローンを利用すると金利は高くなりますが、6日から数日で借入が可能です。

      金利は返済期間が長くなればなるほど積み重なっていきます。

      そのため利用の際はご自身の状況に応じて利用する機関を選択をする必要があります。

      ヤミ金は利用しない

      最後に注意するべき点は絶対にヤミ金は利用しないことです。

      本当にお金に困っていると、審査も甘く借入をしやすいためヤミ金に手を出してしまうかもしれません。

      しかし法外な高額な利息や違法な取り立てなどにあとから苦しむことになっては遅いのです。

      緊急で資金の調達が必要な場合でもよく考えて、ヤミ金の利用だけは避けるようにしましょう。

      まとめ

      個人事業主がお金を借りる方法についてご紹介しました。

      • 長期的に低金利で事業資金を調達したい場合:日本政策金融公庫
      • 緊急で事業資金の用意が必要な場合:ビジネスローン
      • 生活費を借入れしたい場合:消費者金融カードローン

      個人事業主は一般的にお金が借りる際の審査に通りづらいと言われています。

      しかし収入が安定している場合は収入を証明できる書類を用意すれば審査をスムーズに進める事ができます。

      また事業資金の調達の場合は日本政策金融公庫を利用すれば実績のない個人事業主でも柔軟に対応してもらえます。

      ご自身の状況や目的に応じて適切な方法を検討してみてください。