失業をした、専業主婦・主夫になった…何かしらの理由があって無職になることもあると思います。
貯金を使うにしても減る一方ですし、お金がなければ生活ができません。無職でお金がない期間を、どう過ごしていけば良いのでしょうか。
結論から言うと、公的機関に相談、無職の状態でお金を稼ぐ、金融機関から借りる、という方法が考えられます。
この記事では、それらの方法をひとつひとつ紹介していきます。
無職になってお金がない時には、まず初めに、公的機関に相談をしましょう。
各市町村の役所の窓口や、ハローワークの窓口で相談する事ができます。
無職といっても、状況によって使える制度が変わってきます。人によっては、補助金が出ることもありますし、年金などが免除になることもあります。
公的機関を使うのは国民の権利です。遠慮をせずに、利用しましょう。
無職の時には、少しでも出費を抑え、お金を受け取っていくことが大切です。
会社を辞めてしまい無職になったという場合には、失業給付金を受け取ることができます。
ただし、以下の条件を満たしている人が対象です。
金額は、退職前の給与から算出され、年齢によって上限が決まっています。
一般的には、50%~80%が受け取れるようになっています。
雇用保険の加入期間が長ければ長いほど、失業給付金を受け取れる期間は長くなります。
期間や金額は、人によって変わってきます。ハローワークで相談をしてみましょう。
無職でお金に困っている時には、出費を抑える事も大切です。
国民健康保険料・国民年金に関して、払うのがどうしても難しい場合には、軽減できないかの相談をしてみましょう。
特に健康保険料に関しては、前年度の収入を元に計算されるので、人によっては高額になっていることもあるでしょう。
健康保険料の免除は最大で7割の免除が可能になっています。
年齢や前年所得、世帯所得などを見て決定されるため、まずは相談をしてみる事が大切です。
払うのが難しいからといって、未納にすることは、絶対にやめましょう。
すぐにまとまったお金を借りないと生活ができないという世帯は、緊急小口資金を借りる事ができます。
限度額は10万円で、あくまでも緊急時のつなぎとして使用が可能になっています。
連帯保証人が不要で、無利子で借りる事が可能なため、消費者金融を利用するよりもお得に利用できる事が特徴です。
ただし、以下を満たしている事が条件となります。
低収入の基準は、世帯人数や年度ごとにも変わってきますので、最新の情報を確認しましょう。
ただし、この先もずっと無収入という事であれば利用ができなかったり、状況によっては生活保護などの別の制度を進められたりする可能性があります。
生活保護は、生活が難しくなった国民を保障する制度です。
無職かどうかは関係なく、以下の事を行った上でも、最低生活費に満たしていないという場合に受ける事ができます。
それでも、生活が困っているという場合に使います。
最低生活費については、家族構成や居住地、その年によっても変わってきますので、しっかり確認をしておきましょう。
繰り返しますが、生活保護はやれる事をやってもどうにもならなかった場合の、最終手段です。
仕事がないからもらえる、という簡単なものではない事は覚えておきましょう。
お金がない時には、出来る範囲でお金を稼ぐというのもひとつの方法です。
不要品を売る、アフィリエイトや動画で収入を得るなど、方法はさまざまです。
金額は小さくとも生活の足しになりますので、できる範囲で行ってみるのがオススメです。
ここでは、アルバイトをするなどの雇用形態を変えること以外の方法を、いくつか紹介します。
自宅にある物を売ってお金にする、シンプルな方法です。単純に物を売るだけですので、誰でも行う事ができます。
本、バッグ、家電、古着など、専門店を使うことはもちろん、フリマサイトを使うことでどんな物でも値段をつけることができます。
ただし、売っても構わない物を持っていることが前提となります。物を持たない生活をしている人には向かない方法です。
お金が欲しいからと言って、必要な物まで売ってしまわないようにしましょう。
インターネットが使える環境があれば、アフィリエイトで収入を得ることも可能です。
いわゆるネットビジネスと呼ばれるものです。
方法はさまざまですが、最も分かりやすい方法は、ブログなどで情報を発信し、そこに広告をつけることで報酬を得るという方法です。
初期投資にかかる費用がなく、失敗した場合のリスクもない事が魅力です。
特別なスキルは必要ありませんが、有益な情報を発信する事、人の目を引く記事作成ができる必要があります。
はじめから大きく稼げるわけではなく、続けることで収入が入ります。すぐにでもお金が欲しいという場合には難しい方法かもしれません。
最近はYoutuberという言葉も広く知られるようになりましたが、Youtubeなどで動画を発信して、お金を稼ぐ方法もあります。
スマホがあればすぐに撮影することができますし、投稿までの流れは非常にシンプルです。
ただし、報酬は再生数から計算されるため、視聴者がいなければ報酬はありません。
全体的に動画の数も多く、常に視聴者を奪い合っている状態です。頭ひとつ抜けるためには、人の目を引けるだけの工夫をしなければなりません。
多くの再生数を勝ち取り、動画収入でまとまったお金を得るのは難しいのが現状です。
何か自分に強みがある、趣味にできるレベルで苦にならないという場合には挑戦しても良いかもしれません。
ただし、視聴数を稼ぐために、炎上させるなどの方法は絶対にやめましょう。
手軽にお金を増やそうと、ギャンブルやFXなどを行うのは絶対にやめましょう。
ハイリターンがあるので魅力的に見えますが、ほとんどの場合はマイナスになってしまいます。
また、例えお金を増やすことができたとしても、そこから依存症になってしまう危険性もあります。
損をする可能性がある事をするのではなく、着実にお金を貯める・減らさないという事だけ考えていきましょう。
国の援助などを受けずに、お金を借りたいということもあるかもしれません。
結論から言うと、定期的な収入がないと借りることができません。しかし、いくつかの条件を満たしている場合には可能なこともあります。
例外の条件は何なのか、そもそも消費者金融のルールはどうなっているのか、ひとつずつ確認していきましょう。
無職の状態では、基本的に消費者金融でお金を借りる事ができません。
これは総量規制で、借入額は年収の3分の1までと、制限されているためです。
つまり、そもそも収入がない人は借りる事ができないのです。
お金を貸す側も、返済能力がある人にしか貸す事ができませんね。
しかしこの貸付けには、除外貸付けというものが存在します。収入がなくとも、返済能力があると認められる場合には借りることができるのです。
収入がなければ借入ができませんが、以下の除外貸付けに該当していれば、法律上では消費者金融で借りる事ができます。
他にも、以下の状態であれば借入が可能な場合があります。
ポイントは無職かどうかではなく、返済能力が認められるかどうかです。
とは言えもちろん消費者金融によって変わってきます。まずは相談をしてみましょう。
借入額は年収の3分の1と決められており、無職でもお金を借りられる場合は例外に該当します。
そうにも関わらず、「無職でもお金を貸せます」「誰でも即日で融資ができます」などを売りにしている消費者金融があります。
これはヤミ金である可能性が高く、詐欺というケースもあります。
ヤミ金は法の外で運営されています。正規の消費者金融であれば絶対に行わないような、過度な取り立てに困らされるという場合もあるそうです。
無職でお金に困っている時には、甘い話に飛びつきやすくなりがちです。
まずは落ち着いて、怪しい話かどうかを考えて判断することが大切です。
無職でお金がないと思った時には、以下の事を試してみましょう。
とにかく何かしらの行動をする事で、お金を手に入れる事ができるでしょう。
ただし、一時的にどうにかなっても、根本的な解決になったわけではありません。
あくまでつなぎであることを自覚して、最終的には定期的な収入を得られるよう、工夫していきましょう。