お金借りるのは大学生でも借りられる?学生はこうして借りよう!

大学生というと、授業料や勉強のための教材の他に、交際費などたくさんのお金が必要ですよね。親元から離れて一人暮らしをしている方なら尚更、多くのお金が必要です。

「親から仕送りをしてもらっているから大丈夫!」という羨ましい方もいますが、ほとんどの大学生は、アルバイトなどをしながら自分で稼いで生計を立てているような方が多いのではないでしょうか?

「今月はお財布がピンチだな」そんな時、ちょっとカードローンでお金を借りられたら便利ですよね。今回の記事では、「大学生はお金を借りることはできるのか?どうやって借りるのか?」ということについて、紹介していきましょう。

大学生はカードローンでお金を借りることはできる?

まず最初に、大学生はカードローンを利用してお金を借りることは可能なのでしょうか?答えは「可能」です。

ほとんどの金融機関のカードローンの利用対象年齢は「満20歳から」の場合が多いのですが、18歳から利用できるカードローンも一部あります。

  • ろうきん教育ローン(カード型)
  • 学生ローン

以上の二つについて、ちょっと詳しく紹介していきましょう。

18歳から借りられる!ろうきん教育ローンとは?

ろうきん教育ローン(カード型)は、労働金庫が行っているサービスで、「満18歳以上」の方が申し込みをすることができます。また、以下のような利用条件が設定されています。

  • 住まいの近くの労働金庫に出資のある団体会員の構成員または、自宅や勤め先が当金庫の事業エリア内
  • 申し込み時の年齢が満18歳以上かつ契約時の年齢が満65歳未満
  • 安定継続した年収(前年税込み年収)が150万円以上ある
  • 社会人の場合勤務先は同一勤務先に1年以上勤務していること


このサービスは在学中のみ利用できるサービスで、入学金や納付金、授業料といった教育に関して必要な資金を、借り入れ可能額の範囲内で何度も利用することができます。

ろうきん教育ローンで利用できる主なものは、入学金などの他、以下のようなものにも利用可能です。

  • 入学金や授業料
  • 教科書や参考書、制服代、学用品代、部活動費、通学定期券代
  • 施設設備費、実験実習費、体育費、寄付金
  • 下宿の敷金、礼金
  • 6ヵ月以上滞在する海外留学のための渡航費用や滞在費、納付金
  • 受験費用(受験料、旅費や宿泊費も含む)


教育機関に在籍しなくなった場合は、ろうきんへ連絡をする必要があり、利用期間終了後は新たな借り入れは不可能となります…連絡をすると、その後は返済のみの利用になります。

こちらのろうきんの教育ローンに申し込むには、住まいの管轄のろうきんで申し込みを行います。

手続き自体は店頭に行く必要がありますが、申し込み受け付けは窓口の他、インターネットからも可能です。

忙しくてなかなか窓口に行けないというような方は、あらかじめインターネットから申し込みだけでもしておくと良いかもしれませんね。

この教育ローンの、普通のカードローンと異なる点は、申し込みの際に用意する書類に「在学証明書」や「入学証明書」などが必要という点です。

ただ「収入がないと借りられない」という点は、普通のカードローンと同じなので、全く収入のない方は利用することができません。申し込むにはアルバイトでも良いので、安定した収入を得るようにしてくださいね。

申し込みを行うと仮審査が行われますが、結果が出るまではおよそ1週間かかります。

普通の消費者金融だと即日結果が出る場合も多いので「遅い!」と感じる方も多いと思います。時間に余裕を持って申し込みましょう。

仮審査に通ると、店頭で本審査の申し込みを行います。以下のような必要書類を持って店頭へ行きましょう。店舗によっては必要書類が異なるかもしれません。最寄りのろうきんでよく確認してみましょう。

  • 印鑑
  • 本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
  • 収入証明書類(源泉徴収票、給与明細など)
  • 健康保険証
  • 学生証、合格通知など

本審査の結果が出るにも、およそ1週間くらいの時間が必要です。本審査に通ると、カードの発行が可能になりますが、カードの発行には1週間くらいの時間がかかります。

仮審査からカード発行まではおよそ3週間以上という長い時間がかかりますが、カードの発行が終わり、受け取れれば、いつでも借り入れができるようになります。

ちなみに、カードは必ず自宅に届くようになっているので「家族と住んでいて、自宅にカードを送らないでほしい」というような方は、ろうきんのローンの利用は止めておくか、何かろうきんからの封筒が届く言い訳を探しておきましょう。

さて、借り入れするには、普通のカードローンのようにローンカードを利用して、ろうきんのATMや提携金融機関のATM、またコンビニのATMなどから引き出して借りることができます。

また、インターネットバンキングの「ろうきんダイレクト」を利用すれば、指定のろうきんの口座に振り込んでもらうことも可能です。

商品名 ろうきんの教育ローン
融資可能額 10万円以上1,000万円〜2,000万円以内(10万円単位)※地域のろうきんによって異なる
融資期間 カードローン利用期間、元利金返済期間合わせて20年以内
融資金利 年1.4%台〜年4.0%台※地域のろうきんによって異なる
担保 不要
ATMなどで1日に利用できる利用限度額 50万円以内

返済は、毎月の自動引き落としの他、クレジットカードを使って提携ATMから振り込むなど、自由に繰り上げ返済(追加返済)することも可能ですよ。

余裕のあるような月は、こまめに返済しておくと、借入期間が終わった後に楽です。意識して日頃から返済しておくようにすると良いでしょう。

学生向けのローン?「学生ローン」って何?

次に学生ローンについてですが、学生ローンには例えば以下のような金融機関が挙げられます。

  • マルイ
  • イー・キャンパス
  • カレッヂ
  • フレンド田(でん)
  • 友林堂
  • アミーゴ
  • 学協など

学生ローンについては「よく知らない」という方が多いのではないかと思います。

学生ローンとは、満18歳以上の学生(高校生は除く)に対して融資を行なっているサービスで、申し込みの際には身分証として、健康保険証や運転免許証の他に「学生証」を求められます。

(金融機関によっては、学生以外の社会人に対しても融資を行う学生ローン会社もあります。)

また利用限度額はほとんどの金融機関で50万円以下となっていることも、学生ローンの特徴一つです。

先ほどの教育ローンとの違いは、教育ローンは本人の他に学生の保護者も申し込み者対象としているのに対し、学生ローンは学生自身を申し込み対象としている点です。

また、教育ローンは学校に関係あるものにしかお金を利用できませんが、学生ローンは借りたお金は何に利用しても問題ありません。

つまり、生活費に使っても良いですし、彼女や彼の誕生日プレゼントといった交際費など自由に使えるカードローンということになります。

学生ローンの特徴…

  • 申し込みの際には学生証が必要
  • 利用限度額は50万円以下
  • お金は教育に関係あるのもの以外にも自由に使える
  • 金利は普通のカードローンと変わらない

金利は、下記を見てわかるように普通の消費者金融と比べても特に低いというようなことはないので、利用の際は注意が必要です。

マルイ 15.0%~17.0%
イー・キャンパス 14.5%~16.5%
カレッヂ 17.0%
フレンド田(でん) 12.00%~17.00%
友林堂 12.0%~16.8%
アミーゴ 14.40%~16.80%
学協 17.52%

これらの中から「マルイ」を例に挙げて、貸付条件などを紹介しておきましょう。

融資対象 安定した収入のある学生(大学生・大学院生・短大生・専門学生・予備校生など)
融資金額 1~50万円
利用使途 自由
融資年率 実質年率 15.0%~17.0%
遅延損害金 実質年率 20.0%
返済方式 自由返済方式(毎月1回、利息分の金額を入金する。元金は契約期限までに自由に返済)
返済期間 5年間(卒業後も継続して利用可能)
返済回数 1~60回
返済方法 全国の銀行やコンビニATMなどから振込または店舗に持参
必要書類 学生証(免許証や保険証があればなお良い)
担保・保証人 原則不要

申し込むには、ホームページの申し込みフォームから、または電話申し込み、もしくは直接、店頭で申し込む方法があります。

申し込みから融資までは、何も問題がなければおよそ1時間以内と、教育ローンに比べて大変スピーディーです。

また「家族にばれたくない」という場合も相談に乗ってもらえますので、そのような場合は申し込みの際に受付でよく確認してみましょう。

借り入れを行うには、最初に申し込むのと同じように、インターネット、または電話、店頭の3種類がありますので、都合の良い方法で申し込みましょう。融資は店頭または振り込みで受けることができます。

ちなみに返済は、全国の銀行やコンビニATMから振り込み、または店頭へ持参する方法があります。コンビニなどから振り込めれば、いつでも返済できるので便利ですね。

学生ローンを経営している会社は大手の金融機関ではないため「なんだかこの会社とは合わない」という方もいらっしゃるようです。

利用する際は、口コミや会社のホームページなどをよく確認してから利用するようにしましょう。

やっぱりカードローンはまだ早いかも?そんな時は

さて、ここまでは20歳未満の方が利用できるカードローンについて紹介してきましたが「やっぱりカードローンはまだ早いかも」そう思った方もいらっしゃるかもしれませんね。

そんな時、上記で紹介したものの他に20歳未満の方がお金を借りるには、以下のような方法もありますよ。

  • クレジットカードのキャッシング枠を利用する(ライフカード、三井住友カード「デビュープラス」、JCB CARD Wなど)
  • ゆうちょ銀行の自動貸付け(担保定額貯金、担保定期貯金)
  • 親に頼る

クレジットカードも18歳未満で作れるものがありますが、クレジットカードには「キャッシング枠」というものが付いています。(希望しない場合は付けない選択も可能です。)

このキャッシング枠を利用することで、お金を借りることができます。利用方法は、クレジットカードを提携ATMやコンビニATMなどに挿入し、お金を引き出すことで借り入れが可能です。

ちなみに、キャッシング枠とはショッピング枠の中の一部なので、キャッシングで引き出した金額は、ショッピング枠から差し引かれます。

ショッピングの際に「そんなに使ってないのにカードが使えない!」とならないよう、キャッシングに使いすぎないよう気を付けましょう。

次に、ゆうちょ銀行では自動貸付というサービスがあります。このサービスを利用するには、「担保定額貯金」または、「担保定期貯金」を利用している必要があります。

ちなみに「担保定額貯金」と「担保定期貯金」とは、以下のような特徴のある定額貯金のことです。

担保定額貯金…

  • 総合口座に預け入れができる
  • 1,000円から利用できる(1,000円単位で預け入れ)
  • 通常貯金の残高が不足した時にこの貯金を担保に自動的に貸付けが受けられる

担保定期貯金…

  • 1,000円以上1,000円単位で預けることができる
  • 貯めた資金を使う時期が特に決まっていなければ自動継続も可能

これは、担保定額貯金や担保定期貯金を担保とする貸付けで、貸付金額の上限は預入金額の90%以内、また貸付期間は貸付けの日から2年となっています。

ゆうちょ銀行の場合は18歳でも利用できますが、その他銀行の同商品では20歳でないと利用できない場合もあります。

最後に、親に頼るという方法があります。親に借りるというのは「18歳にもなって親のスネをかじりたくない」という方も多いと思いますが、キャッシングでお金を借りるよりもずっと便利で手軽な方法です。

利息も付きませんし、ある程度返済期間も融通がききます。しかしながら、お金を返さないと親子とは言え、関係がギスギスしてしまう原因にもなるので、借りたものは期間を決めて、必ずきちんと返すようにしましょう。

さて、ここまで未成年の学生がどうやってお金を借りたら良いのか、ということについて紹介してきましたが、多くの金融機関では「20歳以上で収入があれば、申し込みができる」という条件を掲げています。

つまり、大学生でも20歳を過ぎれば、どんな消費者金融機関でも銀行のカードローンでも、好きなところを利用できるようになる!ということです。

18歳のうちから無理に学生ローンやキャッシング枠を利用するよりも、20歳になるのを待ってから、自分の利用したいところで利用することを検討してみるのも、一つの選択と言えます。

大学生でも借り入れは可能!ただし収入を得ること!

今回の記事では、20歳未満の大学生がお金を借りる方法について紹介してきましたが、いかがでしたか?

20歳未満の学生がお金を借りるには、ろうきんの教育ローンや学生ローン、クレジットカードのキャッシング枠を利用するなどの方法があります。

しかしながら、20歳を過ぎればどんな金融機関のカードローンも自由に利用できるようになるので、20歳になるのを待ってから利用を始めるのも一つの方法です。

ただ、カードローンは収入のない方は利用できません。20歳未満で申し込むにも20歳過ぎてから申し込むにも、アルバイトでもパートでも良いので、毎月安定した収入を得るようになってから申し込みをしましょう。