カードローンの解約方法をご存じですか?使わないなら早々に解約を

何年も続いたカードローンの返済も今日で無事完済!カードももう必要ないから捨ててしまおう。これはちょっと問題ありです。

というのも、カードローンは完済しても契約自体は継続しています。自分から申し出ないかぎり、解約にはなりません。とはいえ、解約方法を新設に教えてくれる金融業者はほとんどありません。自分で業者のwebなどで調べる必要があります。

ここで、スムーズに解約する方法と合わせて解約することのメリット・デメリットも一緒に考えていきましょう。

カードローンは完済 = 解約ではない!契約は続いている

カードローンは完済しても契約はまだ続いています。完済したと同時に契約も終了していると思って、カードを自分で裁断して捨ててしまう人もいるようですが、これだは契約が終了したことになりません。

カードローンの契約は、自分から解約を申し出ない限り更新されます。

とはいえ、カードローンの解約方法を自社のwebに積極的に掲載している銀行や消費者金融はほとんどありません。金融業者の立場からすれば、契約を残しておくことでまた借入してもらえる可能性を残しておきたい、というのが本音です。

不景気が長引いて低金利が続く現在、銀行は企業の融資や住宅ローンなど個人向けの大型ローンで稼ぐことができません。個人向けカードローンは、銀行が収入を期待できる数少ない収入源の一つなのです。

カードローンの解約方法は銀行と消費者金融で違ってくる

先述したとおり、カードローンの解約方法を大きくwebに載せている会社はほとんどありません。しかし、きちんと調べれば解約方法の手順は載っています。

例としては「よくある質問」「Q&A」の欄に掲載されていることが多いです。そこから解約のフォーマットに進める場合もありますが、まず担当部署に電話をして、そこから手続きを進める方法が一般的です。

消費者金融と銀行では、消費者金融のほうが手続きが簡単です。消費者金融の場合は電話で解約の旨を伝えると、解約届が郵送されてきます。解約届に必要事項を記入し、返送します。消費者金融によっては運転免許証など本人確認ができる書類のコピーが必要になってきます。

一方、銀行は消費者金融に比べると少し時間と手間がかかります。銀行はカードローンを契約した支店の窓口へ出向いて直接解約届を提出する方法をとっているところが多くあります。そのさい、身分証明書、ローンカード、印鑑、通帳が必要になってきます。

事前によく確認をして、一度で手続きが終われるようにしましょう。

なお、必要な場合は完済証明書の発行も可能です。完済証明書は住宅ローンや車のローンなど高額なローンを契約するときに提出を求められる可能性があります。ほかのカードローンを新たに契約するときにも求められることがあります。任意での発行になるため、解約のさいに自身で担当者に伝える必要があります。

カードローンの解約手続きができるのは原則として契約した本人のみです。必ず本人の手で行うようにしましょう。本人の病気や死亡など何らかの理由でどうしても本人が解約できない場合は、窓口に相談する必要があります。

また、銀行は平日の9:00~15:00しか窓口は空いていません。そのために時間を作って店頭に出向かなくてはならないので、銀行のカードローンの解約は、非常に手間がかかると言えます。

カードローン解約のメリット・デメリットを知っておこう

カードローンは解約してもしなくても、ほとんどの場合、大きく得をすることもなければ損をすることもありません。が、長期的にみると解約するメリットのほうがやや大きくなります。

解約するメリットとしては、信用情報に解約履歴がのこるので、住宅ローンなど、多額の借入をするときに有利になるといったことが挙げられます。

金額が大きく、返済が長期に渡るローンの契約の場合、カードローンの契約を解除していないと将来返済が滞る可能性が否定できない要素とみなされ、審査に不利に働くことがるのです。

また、借り癖のある人はカードが手元にのこっているとついつい使ってしまって、いつまでたっても借金が減らない可能性もあります。そういう人は返済が終了したら、すぐ解約してしまったほうがいいかもしれません。

デメリットとしては、カードローンは一度解約すると、次回借りようとしたときに再び審査を受ける必要があります。借りるまでに時間がかかりますし、経済状況によっては思ったほどの額が借りられなくなる可能性もあります。

また、一度解約した後で同じ金融業者に再びカードローンを申込もうとしても借りられないことがあります。業者によっては、「解約後一定期間は再契約しない」という規定を設けているところもあるのです。念のためにいつでも借りられる状況を残しておきたければ解約はしばらく見合わせてもいいでしょう。

解約したあとも「借り入れや延滞の記録などの信用情報は5年間残る」とことにも注意したほうがいいでしょう。カードローンを解約したからといって、すぐに過去の利用情報が消えるわけではありません。これは、その人の利用実績や返済能力などを判断するための材料として、一定期間記録しておく必要があるため、最低5年間、最長だと10年は残すことになっているのです。

複数のカードローンの解約はタイミングも重要!

複数のカードローンを解約する場合はいくつか注意が必要です。カードローンは解約した事実も信用情報に記録されます。複数のカードローンを同時に解約すると、金融業者から何か問題があったのかと余計な勘繰りを受ける可能性があります。

こういった記録が信用情報に載っていると、多額のローンの契約をするさい、審査に悪影響を及ぼすことが考えられます。今後のことを考えて、カードローンの解約は少しずつ時間をあけて解約手続きをしましょう。

先述しましたが、信用情報の記録は最低5年は残ります。そのことも念頭に置いて計画的に解約を進めてください。また、カードローンの契約後、すぐ解約してしまうのも避けましょう。

契約した金融業者への印象が悪くなり、その業者のカードローンばかりでなく、ほかのローンの申し込みも却下されてしまう可能性があります。

というのも、こうした行動をとる人は、金融業者が行っているキャンペーンを利用するためだけに契約・解除を繰り返す人がいるからです。金融業者としてはそういった人は手間暇がかかるだけで収益につなげることができませんから、当然警戒しています。

また、信用情報にも契約・解除を繰り返している事実は記載されるので、ほかの金融業者から借りようとしても断られてしまう可能性があります。

カードローン解約方法は企業によって違う。注意すべきこととは

カードローンの解約方法は業者によって少しずつちがいます。電話で口頭で完了してしまうこともあれば、印鑑や通帳、必要書類をしっかり準備したうえで店頭に出向かなければならないこともあります。

解約する前に、webでどういったものが必要なのか、解約の手順はどうなっているのかを必ず調べるようにしましょう。

また、解約が必要か不必要かは人それぞれです。将来的なことを考えれば解約しておいたほうが無難ですが、何かのためにカードを1枚くらい残しておくのも場合によっては悪くはありません。手元にあるカードは厳重に管理するようにしましょう。

うっかり落としたりなくしてしまうと第三者に利用されるなど、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあります。

カードローンの利用に大事なのは自己管理です。自分が自己管理ができるかできないか、よく自問自答して決定しましょう。