知っていれば大丈夫!驚くほどシンプルな消費者金融の審査基準

「どうしてもすぐにお金がほしいけど、消費者金融を利用するのは抵抗がある」という方も少なくないのではないでしょうか。

消費者金融はテレビCMなどで、商品名は知っているけれど、どうやって審査が行われているのか?を知っている人は多くありません。

審査に落ちたらお金を借りることはできませんので、審査に対して不安に思っている方もいるのではないでしょうか。

ここでは、消費者金融の審査基準に焦点を当てて、審査に通りやすい人、通りにくい人について解説していきます。

消費者金融の審査基準の基本は「返済能力」があるかどうか

もちろん、消費者金融はお金を貸すプロですから、貸したお金を返すことができない人に御金を貸すことはありません。

申し込み者がどのような人かを見極めなければなりませんが、その見極めにも判断材料が必要となってきます。

では、どのような情報を使って申し込み者の返済能力を判断しているかをみていきましょう。

申し込み者をスコア化することができる

AI技術が発達している近年ですが、この人工知能を使って申し込み者に返済能力があるかどうかをスコアリングすることができます。

スコア化する項目は次のようなものです。

  • 年齢
  • 年収
  • 職業
  • 勤続年数
  • 現在の借入状況
  • 返済履歴 など

スコアリングの詳しい基準は消費者金融によって様々なので、一概に言うことはできませんが、このような個人情報を数値化することができることを知っておいてください。

信用情報機関の信用情報を閲覧することができる

次に、申し込み者の返済能力を知る手掛かりとなるのが「信用情報」です。

信用情報とは、申し込み者の氏名、年齢、職業、年収から家族構成や借入情報、返済履歴などの細かい情報が記録されているものです。

この情報は信用情報機関と呼ばれるところで管理されています。

日本では「CIC」、「JICC」、「JBA」の3つの機関があり、それぞれが連携することによって、ひとりひとりの情報を共有することができます。

消費者金融などの金融機関は、この信用情報を閲覧することによって、申し込み者の「お金への信用度」を計ることが可能になるのです。

これらの情報によって次のことがわかります。

・収入に対して借入金額は妥当であるか
・返済期日は守っているか
・現在どれくらいの借り入れがあるか
・毎月の返済額
・金融事故の有無

極端な例ですが、年収1000万円の自営業の方であっても、毎月の返済額が30万円で、家族がいて、さらに過去に金融事故を起こしていたとしたら、信用度はかなり低いでしょう。

ですから、年収が良いとかで判断するのではなく、勤務年数や借入状況、家族構成までもが判断には必要となってくるのです。

無職や専業主婦は注意!総量規制を知っておこう

消費者金融は貸金業法という決まりで運営されていて、その貸金業法には「総量規制」という仕組みがあります。

総量規制とは、利用者が借りることのできる金額は、原則として年収の1/3以下であることとなっています。

他社からの借入も計算されているので、借入金額のトータルと考えてください。

無職の人や専業主婦は年収がありませんので、計算することができません。

また、前述したように、総量規制だけが審査基準ではありませんので、いくら年収が高くても総合的に判断した結果、審査に落ちることもあります。

専業主婦の方は「配偶者貸付制度」を利用できる

専業主婦でお金を借りたい場合、一部の消費者金融では、配偶者に貸し付けを行う形で融資を受けることができます。

ただし、配偶者の承認が必要なので、それを証明するための書類の提出が必要です。

  • 配偶者の収入がわかるもの(源泉徴収票、所得課税証明書など)
  • 婚姻関係が分かる書類(住民票、戸籍謄本など)
  • 配偶者貸付締結に関する配偶者の同意書
  • 信用情報機関への信用情報提供の同意書

このように非常に手間がかかるため、注意が必要となってきます。

配偶者の借入額が総量規制ギリギリであったり、返済期日を守っていないことが発覚したりした場合は、当然審査に通ることはありません。

また、配偶者が正規雇用でなければならないこともありません。

派遣社員やアルバイト、パート従業員でも、安定した収入があれば申し込むことができます。

申込書にウソの記載をしても良いことはひとつもない

「やばい!明後日の返済日に間に合わない!」こんな気持ちで消費者金融の申込書にウソを書いてしまった場合、ばれずにやり過ごすことはできません。

信用情報を見れば、申し込み者の情報は全て分かってしまいますし、ばれた時点での信用度は、ほぼなくなってしまいます。

いくら焦っていても、申込書は誠意をもって書きましょう。

勤務先を虚偽申告しても、在籍確認がある

実は、審査をする上で欠かせないのが「在籍確認」です。

申し込み者が、本当に申告通りの勤務先に在籍しているかを確認するための作業です。

営業まわりで会社にいることがほとんどなくても大丈夫です。

「○○はただいま席をはずしています」でも、その会社に在籍していることがわかるからです。

また、消費者金融ではプライバシーを考慮し、個人名を名乗って電話をかけてきてくれることがほとんどなので、借金を知られることはないでしょう。

もし、不安であれば事前に申し込み先の消費者金融に連絡して、確認しましょう。

審査がない、審査が甘い消費者金融はない

今はスマホやパソコンで様々な情報を仕入れることができますが、「審査がない」や「審査が甘い」といった甘い言葉に惑わされないでください。

まず、そのような消費者金融は存在しないと言っていいでしょう。

銀行やカード会社も含め、金融機関は、貸したお金を利子つきで返してもらってこそ、経営ができます。

なので返済能力がない人、お金に関する信用がない人には貸し付けを行わないのです。

貸金業法にも、返済能力を超える金額を貸し付けた場合は、ペナルティを科せる場合がありますので、消費者金融でも審査は慎重に行っているのです。

もし、そのような宣伝をしている消費者金融があった場合、違法な貸し付けをする可能性がありますので、自分を守るために知識として頭に入れておきましょう。

金融ブラックとスーパーホワイトは共に信用がない

過去に自己破産や債務整理などを行ったことがある方は、通称「ブラックリスト」というものに記録されます。

そのような方を「ブラック」と呼んでいますが、ブラックの方はペナルティとして、最低でも5年~10年という長い期間、審査に通過することはありません。

新規でクレジットカードを発行することもできなくなるので、長期にわたる悪質な延滞行為など、金融事故として扱われないように、しっかりと返済期日は守りましょう。

同じように、スーパーホワイトと呼ばれる方も注意が必要です。

スーパーホワイトとは、過去にカードやローンを使ったことがないため、信用情報に十分な情報がない人のことを指します。

このように、金融事故だけ起こさないようにすればいいのではなく、お金に関する信用を作っておく必要があるのです。

分割購入などで商品を買って、返済期日に確実に返済を行えば実績は作れますので、将来のために、現金ではなく、納付書払いなどを買い物の選択肢に入れてみましょう。

審査を通るためのポイントは勤続年数と借入額

年収だけが審査ポイントとなるわけではないことは、ご理解いただけたと思います。

消費者金融の審査通過率は、40%後半といわれているので、約半数の方が審査落ちとなってしまうのが現状です。

申し込み者の状況によってなので、この数字が高いか低いかを判断するのは難しいです。

ただ、審査基準で重要なのは、安定した収入と毎月の支払額のバランスなのです。

勤務年数が長い:それだけ安定した経営で、安定した収入があるということ

借入額が少ない:返済を問題なくしてくれる可能性が高い

身の丈を超えた金額を借りるのではなく、しっかりとした返済計画を立てたうえで、申し込まなければなりません。

信用度を高めるための工夫や努力は、日々の生活から少しずつ行っていきましょう。

いざという時の、お守りとなってくれます。