専業主婦でも安全にお金を借りられる2つの方法

専業主婦の方でも、急な出費が重なってお金を借りたい時がありますよね。

子育てや介護など、様々な理由で専業主婦にならざるを得ない場合も多いのではないでしょうか。

専業主婦は働きに行っていない人のことなので、もちろん収入はありません。

お金を借りる方法として、カードローンというものがありますが、収入がなければ、借りたところで返済にも困ってしまいますよね。

しかし、収入のない方が利用できるカードローンは多くありませんが、いくつかの方法があります。

ここでは、専業主婦でもお金を借りられる方法をご紹介していきたいと思います。

カードローンといっても、大きく2つの種類がある

カードローンには、大きく消費者金融系カードローンと銀行系カードローンに分けることができます。

<消費者金融系カードローンのブランド>
・アイフル
・アコム
・SMBCモビット
・プロミス
・レイクALSA など

消費者金融のカードローンについては、テレビのコマーシャルなどで宣伝していますので、ブランド名を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

<銀行系カードローンのブランド>
・三井住友銀行カードローン
・イオン銀行カードローン
・三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」
・楽天銀行スーパーローン など

全国展開しているような銀行から、みなさんがお住まいの地方銀行でも、カードローンは取り扱っているところが多いです。

総量規制という仕組みが専業主婦に大きく影響する

この中の消費者金融では、「貸金業法」という決まりに則って運営されていて、貸金業法には「総量規制」という仕組みがあります。

総量規制とは、利用者が借りられるお金の額は、原則として収入の1/3までとする仕組み

年収が300万円あれば100万円まで借りることができる可能性があるということになりますが、専業主婦には収入がないため、計算上は「0」ということになってしまいます。

こうした仕組みは、本来、借り過ぎから利用者を守るため、金融機関から共倒れによる倒産を防ぐために設けられたものですが、専業主婦にとっては壁になってしまいます。

専業主婦が無職であることを偽ることはできない

「どうせわからないでしょ!」と申し込みで適当な職場を書いたところで、消費者金融にはバレてしまいます。

カードローンの審査には「在籍確認」というものが必ずあります。

ですから、職場を偽って働いていることにしても、この在籍確認でわかってしまうのです。

お金の融資は信頼関係で成り立っていますので、ウソをつくことで良いことはひとつもありません。

銀行に総量規制はないが、専業主婦への融資は難しい

貸金業法で運営されているのは、消費者金融やクレジットカード会社になります。

銀行はまた別の法律で運営されているため、総量規制という仕組みはありません。

「総量規制がなければ、専業主婦でも借りられるのでは?」と思ってしまうかもしれませんが、確かに総量規制による制限はないにしろ、現状での融資は厳しいところです。

法律上は可能としていても、自主規制ということになっています。

専業主婦でもお金を借りられる方法はこの2つ

ここでは、専業主婦がお金を借りる方法を2つご紹介していきたいと思います。

どちらも安定した収入のある配偶者の同意が必要だということは頭に入れておいてください。

カードローンの「配偶者貸付」という制度を利用する

この制度は、全てのカードローンで利用できるわけではありません。

いくつかのカードローンでは実質配偶者に貸し付けを行うという形で、専業主婦でもカードローンを利用できるというものです。

次のカードローンでは配偶者貸付制度が設けられていますが、会社の運営状況や新たな規制などによって、日々状況は変わっていきます。

  • イオン銀行カードローン
  • ジャパンネット銀行カードローン
  • ベルーナノーティス

地方銀行でも制度がある場合がありますので、お近くの地方銀行に問い合わせてみるのが確実です。

それぞれ、提出書類が若干異なりますので、公式ホームページや直接問い合わせるなどして、よく確認する必要があります。

ここでは、ベルーナノーティスという商品について、どのような書類を揃えていけば良いかみてみましょう。

  • 本人と配偶者の本人確認書類の写し
  • ・運転免許証(運転経歴証明書)
    ・健康保険証
    ・在留カード
    ・マイナンバーカード
    ・パスポート
    ・住民票

  • 住民票(夫婦の氏名、続柄が記載されているもの)
  • 配偶者貸付に関する同意書(ベルーナノーティス指定)
  • 審査によっては、配偶者の収入証明書

ベルーナノーティスでは利用限度額が60万円となっていますが、配偶者の状況によってはそれ以下の貸し付けとなる場合があるので、審査次第といったところです。

配偶者が借り過ぎている場合は利用できない

配偶者貸付は、配偶者に総量規制が適用されます。

仮に他社から年収の1/3を借りていれば、制度は利用できませんし、もしも過去に金融事故をおこしていたとしたら、5年~10年は利用ができません。

銀行系カードローンの審査時間は長い

総量規制のない銀行のカードローンですが、「すぐにお金が必要!」という方には向いていません。

銀行は2018年に即日融資を取りやめていて、審査に時間をかけています。

理由としては、反社会勢力への融資を断つために、警察のデータベースへの照合作業を行わなければならなくなったからです。

このような背景があり、少なくとも1日以上の審査時間が必要となっています。

今すぐお金が必要な場合もありますが、できるだけ余裕を持って借りることが大切です。

クレジットカードのキャッシング機能を利用する

クレジットカードには買い物をする際に代金をカード会社が立て替えてくれる「ショッピング機能」と、お金を借りられる「キャッシング機能」という機能があるのをご存知でしょうか。

ショッピング機能は、多くの方が知っているかと思いますが、クレジットカードでもお金を引き出す機能が付いています。

全てのクレジットカードに付いているわけではないので、調べておく必要があります。

ショッピング機能しかないカードに追加でキャッシング機能も付ける場合も、再度審査が必要なので注意しましょう。

キャッシング機能はショッピング機能と別で、独立しているかというと、そうではありません。

ショッピング枠という枠の中にキャッシング枠があるということです。

例えば、ショッピング枠が50万円でキャッシング枠が30万円のクレジットカードがあるとします。

ここで、ショッピング枠を40万円使っていたとしたら、キャッシング枠は10万円しかないということになります。

キャッシング機能のデメリットともいえますが、コンビニなどのATMから、簡単に現金を引き出せるというメリットもあります。

また、返済も家族カードであれば契約者本人の引き落とし日に、口座から利用金額が引き落とされるので、家計管理もしやすくなります。

家族カードでキャッシングをする

機能の説明が長くなってしまいましたが、このキャッシング機能は、家族カードであれば誰でも同じ機能を使うことが可能です。

カード会社によっては、家族3名までといった指定もありますし、発効の条件がありますので、お手持ちのカードの契約内容は調べましょう。

クレジットカードのキャッシングであれば、消費者金融などに申し込む際の新たに書類を用意する手間も省けます。

ただし、契約者本人の同意があってこそ使えるものだと思いますので、契約者に事情を説明して利用するのがトラブルを起こさない方法です。

お金の貸し借りは信用で成り立っている

お金だけの問題ではありませんが、その人の信用はとても大切です。

専業主婦の場合は、残念ながら経済的な信用はありません。

長い人生でカードローンを利用する予定があるなら、短時間でもパートやアルバイトなどをしておくのも選択肢のひとつです。

また、配偶者貸付では、配偶者との信頼関係も大きく影響してくるでしょう。

散財ばかりしているとみなされてしまえば、同意してくれないかもしれません。

日々の生活を見直しながら、融資を希望する場合は有意義にしていきたいところです。