今すぐお金を借りたいときはどこで借るべき?確実な方法とは

今月はどう頑張っても給料日までもたない。少しの間だけ現金が必要…。お金を借りる方法は何通りもありますが緊急にお金が必要な場合、対処してくれるところは限られています。

公的融資は低金利ですが、申し込みから借入までに一週間以上かかってしまうことも珍しくありません。急ぐ場合は公的融資より一般の金融機関の方が対処が速いといえます。本当に緊急の場合はどこで借りるのがいいか検証してみましょう。

お金を借りる方法は様々。一番早いのはどの方法?

お金を借りる方法はいろいろあります。個人が借りられる方法と融資までの最短の期間をまとめてみました。期間はあくまで目安です。借り手の経済状況などによってはもっと時間がかかることもあります。

借入方法 融資までの最短時間
消費者金融 1時間
銀行のカードローン・フリーローン 2~3日
全国労働金庫協会 3~4日
クレジットカードのキャッシング 即日
生命保険の契約者貸付制度を利用する 3~4日
国・市役所で借りる(緊急小口資金・生活福祉資金貸付制度など) 2週間~1か月
郵便局の担保自動貸付けを利用する 最短即日
年金担保貸付制度・労災年金担保貸付制度を利用する 4日
生活サポート基金利用する 5日
質屋から借りる 30分
従業員貸付制度を利用する 1週間
親や友人から借りる

平均的に3~4日間かかるものが多いようですが、

  • 消費者金融
  • クレジットカード
  • 郵便局の担保自動貸付
  • 質屋

の4つは即日または数時間で借りられるます。

ただし、消費者金融以外の方法は利用できる人が限られています。

当たり前ですが、クレジットカードを持っていない人は利用することはできません。また、持っている人でもキャッシングを利用するとショッピング枠が減額されます。クレジットカードで比較的大きな額を支払っている場合は注意が必要です。

担保自動貸付はゆうちょ銀行で定額預貯金、国債、財形貯蓄を保有している人しか利用できません。質屋は質に入れた品物を担保にその場で現金を貸してくれますが、品物に担保の価値なしという鑑定結果が出たら、お金を手にすることができませんし、借りられる額が思いのほか少ないことも珍しくありません。

今すぐある程度まとまった額のお金を借りたいのであれば、消費者金融が一番手っ取り早く借りられる方法と言えます。

自己破産の原因?銀行が即日融資に応じなくなった理由とは

銀行のカードローン・フリーローンも以前は即日融資が可能でした。しかも金利が低くおさえられており、ちょっと困ったときに利用していた人も多かったはずです。しかし現在では即日融資が可能な銀行はほぼなくなってしまいました。

というのも、長く続く不況で低金利が常態化し、銀行は苦しい経営を強いられてきました。そこで銀行が目をつけたのが個人向けローンです。貸金業法改正の影響で経営が苦しくなった消費者金融を傘下に入れ、保証業務をしてもらうことで銀行は少ないリスクで個人に貸し付けることができました。消費者金融も保証業務を代行することで収益が得られるので、双方にとって渡りに船という状態だったようです。

しかし銀行の審査、顧客管理はだんだんずさんになり、明らかに返済能力を上回る金額を貸し付ける銀行が増えてきました。審査、保証業務を保証会社に丸投げしている例も報告されています。返済できない借り手は自己破産するしかありません。

やがて、貸金業法が改正されて以降ずっと減っていた自己破産数が、ここ数年でふたたび上昇してきたのです。これを重く見た日弁連が金融庁や銀行の関係各所に意見書を送る事態になり、金融庁も監視の目を厳しくします。

銀行は自主規制に乗り出さざるをえなくなり、即日貸付はできなくなりました。とくに初めての借り入れの場合は暴力団などの反社会的勢力とのつながりがないかなど徹底的に調べられるため、即日融資は不可能です。

消費者金融で借りる前に準備すべきものを把握しておこう

消費者金融というと、取立が厳しい、怖いという印象が根強いようですが、今はそんなことは全くありません。返済が滞ればもちろん督促はありますが、脅迫めいた督促は法律で禁止されています。期限通りにきちんと返済していれば、月々の請求以外の接触はまずありません。

しかも最近はスマホのアプリを使えば24時間、いつでも好きな時に申し込みができます。審査時間は時間帯によりますが、借り手に何も問題なければ数時間後の融資も不可能ではありません。

とはいえ、消費者金融が指定する書類などをきちんと揃えておかなければ審査ができず、それが原因で審査が長引くことになりますから注意しましょう。

大手消費者金融の申し込み手順はほぼ同じです。申込方法は大きく分けて

  • Web
  • スマホアプリ
  • 電話
  • 無人申込機

の4種類となっています。いずれの申し込み方法でも、本人確認書類、金額によっては収入証明書が必要になります。本人確認書類は以下のものを準備しておきましょう。

  • 運転免許証
  • パスポート
  • 住民基本台帳カード
  • 特別永住者証明書
  • 在留カード
  • 個人番号カード
  • 健康保険証
  • 住民票
  • 公共料金領収書

ほとんどの消費者金融は運転免許証のみの提出でOKですが、顔写真のないものは、健康保険証と住民票など2種類を提出する必要があります。

また、50万円以上の借入、または他社からの借入がある場合は収入を証明する書類も求められます。

その場合は

  • 源泉徴収票
  • 確定申告書
  • 税額通知書
  • 所得(課税)証明書(収入額と所得額の記載があるもの)
  • 給与明細書
  • 賞与明細書

のいずれかを用意しましょう。提出する書類は最新のものでないと審査を受け付けてくれません。場合によっては2点以上の書類の提出をもとめられることもありますから、事前にしっかり確認しておきましょう。

審査から借入の大まかな流れを把握しておこう

①必要事項の記入

Web、アプリ、無人機いずれの場合も申し込みフォームに住所、氏名、年齢、勤め先、収入額など必要事項を記入します。消費者金融にとっては審査の大事な手がかりです。抜けがあったり、事実と申請があったりすると借りられない可能性もあるので慎重に記入しましょう。

②証明書の送付

webで申し込む場合は各種証明書を画像で送信、後で郵送になります。早く借りたいのであればあらかじめ画像にしておきましょう。スマホアプリの場合は撮影機能で証明書を撮影して送信します。いずれも文字がはっきり読めるように撮影して送りましょう。読めないと取り直しになり、審査にそれだけ時間がかかります。無人機で申し込む場合は付属のスキャナーで書類を読み込みます。

③審査開始

審査結果はメールか電話できます。また、ほとんどの場合、在籍確認のため、職場に電話をいれる消費者金融がほとんどです。在籍確認を入れられてはこまるという場合は、あらかじめその旨を伝えておく必要があります。どうしても避けられない消費者金融もあるので、在籍確認をしてほしくない場合は最初から在籍確認不要の消費者金融を選ぶようにし、カードなど郵送物を送ってきてほしくない場合も最初に伝えておきましょう。

④お金が振り込まれる

審査が無事通り、お金が指定した口座に振り込まれます。返済日を忘れないようにしましょう。

消費者金融によって微妙に違いがありますが、だいたい上記のような流れになっています。

返済計画は綿密に!消費者金融で借りる際に注意すべきこととは

申込む際、一度に何件もの消費者金融に申し込むのはやめましょう。何のためにお金が必要なのか?と警戒され、借りられなくなる可能性があります。

最大でも申し込みは2件にとどめましょう。

当然ですが、借りたお金は必ず返済しなければいけません。返済日は必ず守るようにしましょう。どうしても遅れてしまう場合は必ず担当部署に連絡を入れましょう。最初の一回くらいであれば、たいていは待ってもらえます。

また、初めての借入の場合は借入金額の上限が低く設定されることがほとんどです。

借入金額は数万円程度にとどまることを想定しておいたほうがいいでしょう。

何度も返済が滞ると信用情報にその事実が記載され、次回借りるときに思うような金額が借りられなかったり、金利が高くなることが考えられます。最悪の場合はどこからも借りられなくなるので、返済期日は必ず守りましょう。

自分の今の収入と支出を計算して、生活に支障が出ない返済計画をたててください。